なんでもランキング
1月号恒例の「中学生なんでもランキング」のうち、最も注目されるのが好きなブランド部門です。
たとえば、ラテ時代の秋田汐梨さんが他誌のインタビューで「私がイメモを務めるブランドが1位になれるように頑張ってます」と言っていたように、その順位はある種、イメモの力を計る指標にもなり得ます。
ということで今日は、1月号の誌面で発表された2021年版、好きなブランド最新ランキングを見ていきます。
点より線
好きなブランド部門については、今年も例年通り1位から5位までが発表されています。
ですが、「大幅アップ」だの「今年も1位」だのと、今年の順位だけに着目したのでは、単に”点”を見ているに過ぎません。
ある程度の長期にわる過去の順位と比較して、どのブランドが人気上昇中なのか、下降一直線なのかといった傾向を捉え、”線”で見ることこそが大切です。
そこで以下に示すのが、なんでもランキング好きなブランド部門の過去10年分をまとめた順位一覧となります。
好きなブランド部門
1位:レピピ
過去10年分の順位の推移を見てみると一目瞭然。いまの読者の支持はこの通り、レピピとWEGOの2強に集まっていることが分かります。
特にレピピの強さが際立つところ。なんと、過去10年のうち、唯一2位だった2018年を除くと、残り全てが1位という断然の成績です。
実際、初代の川口春奈さんにはじまり、4代目が永野芽郁さん、5代目が久間田琳加さん、6代目清原果耶さん、さらには2021年度の10代目林芽亜里ちゃんにいたるまで、明らかに各年のトップ級という錚々たるメンバーがイメモを務めています。
圏外:ラテ&トキ
ということで、ともかく誌面ではしきりに「3大ブランド」なんて言われていますが、そんなのちゃんちゃらおかしい。
少なくともピンクラテ&ラブトキについては、今回のランキングで圏外というハッキリした結果により不人気が露呈しているわけです。
スポンサーとして広告費を払いつつ、イメモを擁していることで、あくまで形式的に3大ブランドの一角を形成しているに過ぎないことが見えてきます。
2位:ハニーズ
一方で、躍進したのが今回2位となったハニーズと、3位のGUです。
ハニーズは、とにかく見ての通り5位が定位置。2013年から2019年にかけて、一貫してギリギリの5位でランクインしています。
それが今回。過去最高順位となる2位にまで躍進。誌面コメントにもあるように圧倒的な取り扱い店舗数と価格の安さが理由といえそうです。
3位:GU
同様にGUも大幅アップ。事実上のアンラブ(AND24LOVELY)効果であり、今年前半までが林芽亜里ちゃん&阿部ここはちゃん。6月号以降は関谷瑠紀ちゃん&高比良由菜ちゃんというトップモデルを広告に起用したことで一気に浸透しました。
なお、アンラブはニコラ誌面に独自のページを持っていましたが、現在は撤退しています。
4位&5位
その他、レピピと2強を形成していたWEGOは今回4位に後退。
また、史上初めてラブトキが圏外に消えたのと入れ替えに、グレイルが5位に初ランクインしています。
イメモ制度の見直し
以上見てきたように、今回はラテ&トキが揃って圏外ということで、たとえスポンサーであっても、また、たとえイメモを擁していても一切の忖度ナシ。
ランキングの集計がガチであることが証明されたといえ、だからこそレピピの連続1位には価値があるわけです。
でも、ここで多くの読者が抱く疑問が、そもそも圏外ブランドが「3大」と称し、イメモを持つことにどれだけ意味・説得力があるのかといったこと。
そろそろイメモ制度の見直しを、具体的には3大ブランドの入れ替えや廃止についても検討する時期に来ているのではないでしょうか。