◆キャラ変歴
「ガーリーは無理矢理やらされてた」 「ギャルはビジネスだった」
ニコラ9月号の50質にて、池未来実ちゃんが文字通り”ぶっちゃけた”ことで、ニコ読の間に波紋が広がっています。
きょうは、そんな未来実ちゃんのキャラ変歴とファン対応をたどることで、イメモからも役職からも落ちた理由を考えます。
◆変節1:脱ガーリー
もともと未来実ちゃんは、その白肌&天使な外見から「ガーリー枠」で採用となりました。
実際、ニコモになってからすぐにガーリー企画に呼ばれるなど、さっそく同期の中でトップクラスの人気を獲得します。
ところが、それから1年後。進級で林芽亜里ちゃん、オーデで野崎奈菜ちゃんと、立て続けに2人の”真正ガーリー”が加入。
未来実ちゃんは「勝てない」と見るや、最初のキャラ変に打って出ます。それがニコラ誌上における「ギャル宣言」です。
◆ギャル宣言
「今後はギャルで行きたい!」。編集長に直談判し、2020年1月号に「いけくるギャル枠いただきます」とのタイトルで、特別に1ページをもらいます。
そして、読者へのメッセージとともに、これからギャル路線で行くという宣言を行ったのです。
まあ、これこそ今回の発言にもあるようにビジネスだったわけですが・・・。
◆ギャル効果
ともかく、ギャル化の反響は大きなものでした。なにしろ、清楚・正統派を売りにするニコラから、異色のギャルが誕生するのですから。
かつ、後にも先にも、ギャル枠なんて存在しない、というか、ニコモは誰も目指さないのですから、まさに未来実ちゃんの独壇場。
そのまま突っ走り、宣言から4カ月後となる2020年6月号では、ついに念願の初表紙になることができたのです。
◆ギャルは需要が無い
とはいえ、一見すると順調に思えた未来実ちゃんのギャルブームも、ここまででした。
コロナによる休刊を挟んで、2020年の初秋。いよいよ未来実ちゃんたちの世代による次期イメモ&役職レースが本格的に始まります。
すると、読者もファンもそして何より未来実ちゃん自身も、それぞれがちょっと冷静になって考えた結果、「イメモや役職に就くにはギャルじゃ無理だ」「そもそもニコ読から需要が無い」という結論にたどり着いたのです。(そりゃそうだ)
◆変節2:オトナ化
そこで、ガーリー⇒ギャルときて、次に未来実ちゃんが選択した路線は、仲良しかつ憧れの先輩ニコモで、今年の卒業生安村真奈ちゃんの確立した「オトナ路線」でした。
さっそく、じょじょにギャル色を薄めつつ、私服企画では「オトナ」「清楚」といったキーワードを使って大人化をアピール。静かに密かに脱ギャルを計ります。
さてさて、こうした努力が実を結び、未来実ちゃんは見事イメモに、または役職に就くことができたのでしょうか?
◆新たなチャンス
もちろん、そんな付け焼き刃でイメモや役職になれるほど甘くはなく。結果は、すべてのポストからあえなく落選となります。
「くやしすぎて泣いた」。意気消沈していたのも束の間、新たなチャンスは思わぬところからやって来ました。
それが、事務所が取って来たお仕事で、ニコ読よりやや上の世代に絶大な人気を誇る恋愛リアリティ番組「今日、好きになりました。鈴蘭編」への出演だったのです。
◆変節3:ニコ読切り
さすがは人気番組。瞬く間に、それま1万5千ほどだった未来実ちゃんのインスタのフォロワーが一気に倍増します。
放送から数日で3万を超え、ニコモの中では林芽亜里ちゃんに次ぐ多さとなったのです。
ところがここで、未来実ちゃんはニコ読にとってちょっと信じられない手に打って出ます。ニコ読切りです。
◆新規ファン優先
9月号の50質でも「出演で同世代のファンが増えた」と語っているように、今日好きで獲得した新しいファンは、主に高校生の女子です。
一方、中学生雑誌であるニコラの読者はといえば、小学高学年から中3まで。
明らかに「今日好き経由の新規ファン」「既存のニコ読」との間に一線が引かれるのです。
で、結果的に未来実ちゃんは、同世代の新規ファンを取ったのです。
◆投稿を削除
そんな未来実ちゃんが取った行動はといえば、新規ファンから「なんだこのコ、ニコラとかいうガキ雑誌のモデルか~」と思われるのを避けるためか、自身のインスタからニコラの表紙画像や、子供っぽい投稿、おしゃれじゃない投稿、かつてのガーリー投稿などなど、ニコラモデルとしての自分が前面に出た過去の投稿を大量に消すという。
もはや、完全に照準を新規ファンに合わせ、ニコモとしての活動を否定するかのような暴挙。ニコ読切りに他なりません。
もちろん、この未来実ちゃんの行動は、さすがに現ニコ読から大きな反発を呼ぶことになりました。
◆ファン切りの歴史
思えば、ニコモとしてデビューした当初。ガーリーで未来実ちゃんのことを好きになったニコ読を、突然のギャル化で失望される。
続いては、ギャルに共感してくれた新たなニコ読を、こんどはオトナ路線にかじを切ったうえ、「ギャルはビジネス」と言い切り、またまた失望させる。
あげくの果てに、あらたな同世代ファンに媚び、あろうことかニコ読をまとめて切り捨てる。
◆「ビジネス」は言うべきでない
だいたい、「ビジネス」の一言は完全に余計です。そこは単に「オトナ路線に興味が移った」とでも言っておけばいいだけのこと。
これでは自ら「ファンをだましていた」と告白するようなもので、それまで未来実ちゃんを信じて着いて来てくれたファンに対する裏切り行為と捉えられても、仕方のないところです。
◆キャラ変の功罪
こうした一連の未来実ちゃんの行動は、よく言えば立ち回りが上手い。臨機応変に対応できる。
悪く言えば節操がない。自分本位でファンのことなどこれっぽっちも考えていない。
もちろん、そのおかげで同期モの中では比較的早いうちに初表紙になれたり、今日好き出演で知名度も上がったりと、ある程度は成功を収めたといえるのかもしれません。
とはいえ、そこはやはり役職&イメモになれなかったという現実も、直視する必要があります。
◆卒業後に真価
たしかに、「今後も永遠にいけくる推し!」という人もいることはいるでしょうが、そう数が多いとは考えられません。
要は、ことあるごとにコロコロ路線を変え、そのたびに既存のファンを切り捨てていては、ホントのファンが育たないし、編集部からも信頼を得られないのです。
ということで、来年3月のニコラ卒業後。ニコモという肩書が取れ「池未来実」としてお仕事するようなってから、いよいよ未来実ちゃんの真価が問われることになりそうです。