◆ST行きの条件
ニコラ卒業生として、2010年に最初にST行きとなった西内まりやさん以降、去年の秋田汐梨ちゃんまで、実に10年間で11人のニコラ卒業生がセブンティーン行きを果たしています。
とくに、2013年卒業生の古畑星夏さん以降は、毎年きまって7月号加入というのがパターン化。現在のところ7年連続となっています。
となれば、7度あることは8度ある。ここまで続いてきた伝統が、今年イキナリ途切れるというのも考えずらく、だったら2020年も当然にニコラ卒業生がSTに行くと考えられます。
では、それはいったい誰になるのでしょうか。今日は、ST行きを果たした歴代卒業生の実績データを基に、「ニコラ卒業生としてセブンティーンに行ける条件」を考えます。
◆歴代ニコラ卒⇒ST行きリスト
◆一覧の見方
上の一覧は、過去5年間に「ニコラ卒業⇒ST行き」となった6人について、ニコラ時代の実績をまとめたものです。
データは右から、「ST加入年」「名前」「高1時の役職」「イメモの有無」「表紙回数(カッコ内はピン回数)」となります。
2014年は、例外的に2人がST行きとなっていますが、この年のニコラ卒業生枠は、副部長でラブトキイメモだった岡本夏美さん。
イメモ無し&役職ナシで、卒業時まで表紙ゼロだった黒崎レイナさんは、研音主導による通常の事務所オーデ加入であり、完全な例外ケースですので2重線で消してあります。
◆条件1:部長・生徒会長NG
まず気が付くのが、各年のニコラ卒業世代のトップであるはずの部長(生徒会長)が、とくにここ5年間、ST行きから完全に外れているということ。
代わりに、清原果耶さんら副部長が3人、永野芽郁さんら役ナシから2人がST行きとなっています。
それにしても、なぜ1番人気であるはずの部長や生徒会長が、毎年のようにST行きを逃しているのでしょうか。
◆ラテのイメージ
するとこれには2つの理由が考えられます。まずは「ラテのイメージが嫌われている」ということ。
そもそも、2019年の川床明日香ちゃんを除くと、他の部長は全てピンクラテイメモとの兼任となっています。
対して、清原さんや久間田琳加さんをはじめとする副部長はレピピのイメモ。
この点、ミスSTの合格者を見ても、2019年に岩田琴楓ちゃん&雑賀サクラさんとレピピWEBモが2人も受かったのに対し、ラテWEBモの花田姫佳さんは2018年に落選。傾向として、STではレピピが上位であることが分かります。
◆伸びしろ
部長が不利となっているもう1つの理由が、おそらくは「伸びしろの問題」であると考えられます。
ニコラ部長、生徒会長というのは、中3の終わり時点でニコラの頂点立ったということを意味し、それ自体とてもすごいことではあるものの、反面、達成感・終着点感もアリアリ。
だったら、高1になってまさに伸びてきているコ、女優として活躍が増えてきているコ、人気上昇中のコの将来性が買われているのかもしれません。
実際、2014年度ニコラ部長の小山内花凜さん(表紙15回)も、2015年度部長の高嶋芙佳さん(表紙17回)も、ニコモとして歴代トップクラスの人気&表紙回数を誇ったものの、今いちパッとしない卒業後の現状が物語っています。
いずれにせよ、ニコラ卒業生のセブンティーン行きにつき、とにかく生徒会長・部長経験者はNGというのが近年の傾向です。
◆条件2:イメモ必須
生徒会長でNGに続く2番目のST行きの条件は、イメモであること。これは100%の必須条件です。
とくに近年の傾向としては、汐梨ちゃんこそラテではありますが、2016年、2017年、2018年と3年連続で続いたレピピがとにかく圧倒的に優位。
ラテやレピピから1段落ちるラブトキは、さすがに4年連続でST行きを逃している点、今年も厳しそうです。
◆条件3:ピン表紙
ST行きにつき、あまり知られていないながらも最大の条件が、実はニコラ時代のピン表紙の経験があることだったりします。
この通り、過去5年でST行きを果たした5人全員がピン経験があるのはもちろん、もっとさかのぼって2014年加入の飯豊まりえさんも、2013年加入の古畑さんも、2010年加入の西内さんも、そのいずれもがピン経験者なのです。
ということで、ST行きにはイメモであることに加え、ピン経験も必須。「STに来たいなら、ニコラでピンくらやってないとダメ」ということです。
◆3つの条件
以上まとめると、ST行きの条件は「生徒会長でないこと」「イメモであること」「ピン表紙の経験があること」。
今年も当然、この3条件を満たしているニコラ卒業生の中から、セブンティーン行きが誕生することになるはずです。
ということで次回は、黒坂莉那ちゃんたち現高1世代を対象に、具体的に誰がST行きとなるのか検討します。