◆進級複数説
いよいよ、あと10日ほどで、今年のニコプチ卒業生によるニコラ進級者が発表となります。
発表方法は、例年通りなら、ニコプチ6月号に出るニコラの広告ページ。ここに「○○ちゃんが7月号からニコモになるよ!」とお知らせが入ります。
ということで今日は、進級発表に先立ち、密かに両誌の読者の間で広まりつつある進級複数説について検証します。
◆歴代進級を振り返る
まずは、「ニコプチ⇒ニコラ」の進級コースを改めて整理します。以下の一覧を見てください。
これは、今から11年前となる2008年に始まった進級制度によってニコラへとやってきた、歴代のプチモ卒業生をまとめたものです。
第1号の伊藤夏帆さんから、去年の高田凛ちゃんたちまで、2014年を除いて毎年1人ずつ(2018年のみ3人)、全部で12人いることがわかります。
◆ニコプチ⇒ニコラ進級一覧
◆原則1年に1人
ここから見えてくるのは、原則として進級コースは毎年1人だけ。史上初の3人進級となった2018年は、まさに10年に1度のケースですので、例外中の例外と考えることができ、実際、多くのニコ読さんたちも、今年は再び「1人に戻る」と予想しているようです。
そもそも、去年3人セットとなったのは、凛ちゃんたちがやってくる直前、2018年6月号時点で、当時の中2世代(現中3)が若林真帆ちゃんと小林花南ちゃんの2人しかいないという非常事態であったため。
今年の場合、一転して中2世代が広瀬まのかちゃんはじめ、大量7人もいるのですから、あえて複数のプチモ卒業生を受け入れる必要性は、無いように思えます。
◆複数進級が定着?
そんなわけで、2019年はさすがに通常パターンの1人進級に戻るだろうというのが、ニコ読&プチ読の共通認識だったのです。
しかし、ホントにそうでしょうか。ここで「認識だった」と過去形にしたのは、理由があります。
実は、冒頭で書いたように、現在、特に一部のニコ読さんたちの間では、「今後も複数進級パターンが定着するのではないか」という説が、まことしやかに語られるようになってきているのです。
◆事務所オーデとの関連
では、なぜここにきて、やや急な感じで複数進級説が浮上してきたのでしょうか。また、これまで単独説だったうちのサイトも、こっそり複数進級に転向したわけですが、その理由は?
一言でいうと、ニコラにおいて事務所オーデが廃止(現状ほぼ廃止状態)、もしくは休止状態であることによります。
以下、具体的な説明に入る前に、とりあえず次に示す「現役ニコモ出自時一覧」を見てみましょう。
◆出自一覧
◆事務所オーデとは?
上の一覧は、現役モ22人がそれぞれどうやってニコモになったのか、その経緯を「ニコモオーデ」「ニコプチ進級」「事務所オーデ」の3つに区別したものです。
ここでのキーワードは、事務所オーデ。新しい読者の人は、案外知らない言葉かもしれませんが、ちょうど5月号の「全モプロフ」ページにおいて草野星華ちゃんが、自身のニコモになった”きっかけ”として回答しています。
事務所オーデとは、簡単に言うと、すでに事務所に所属している人が、事務所の推薦により、編集部で個別に面接を受験。その結果のみにより、ニコモとしての採否が決まるというものです。
◆星華ちゃんで打ち止め
とはいえ、現役22人の中で、この方法によってニコラに加入したのは星華ちゃんだけであり、しかもそれは、上の図解にある通り、今から2年3カ月も昔のこと。
さらにその前となると、なんと2015年の清原果耶さんまで、さかのぼらなくてはなりません。
これは裏を返せば、星華ちゃんを最後に、以後は2年以上にもわたり、現在に至るまで、事務所オーデによる採用がストップしていることを意味するわけです。
◆事務所オーデは終わったのか?
ということで、全モプロフ中において、いくら町田恵里那ちゃんが、「もし去年の進級に落ちていたら、事務所オーデでリベンジするつもりだった」と語ろうが、2017年の冬に大々的に事務所オーデが実施されたという事実があろうが、そこは合格実績が無いものは無い。合格してニコモになったコがいないものはいない。
よって現状、ニコラにおける事務所オーデによる新モの採用は、実質的にほぼ終わったと考えていいのかもしれません。
◆穴埋めとして
では、その穴はどうするのでしょうか。事務所オーデに代わる、新たな新モ採用方法は?
そこで、以下に「事務所オーデによってニコモとなったコ一覧」を作ってみました。表中、名前が赤丸で囲まれたコが事務所オーデ出身となります。
さてさて、2017年の星華ちゃん、その前の2015年の清原さん以外に、どんなメンバーがいるのか、確認していきます。
◆歴代事務所オーデ合格者(赤丸)
◆加入状況を整理
清原さんの前となる事務所オーデによる加入は、同じ2015年の駒井蓮さんですが、駒井さんは1月号加入ですので、その発売は2014年の12月。よって、2014年加入と考えることもできます。
また、2012年の岡本夏美さんは、ちょうど直前に休刊したラブベリー(後に『LOVE berry』として復刊)の専属モデルであり、特例的にニコラが引き受けたという特別移籍枠。この年の正式な事務所オーデは黒崎レイナさんとなります。
同様に、上の表には入っていませんが、2011年のほのかりんさんも、直前に休刊した「ハナチュー」解雇組を引き受けたケース。この年の事務所オーデは山本舞香さんです。
そんな以上3件を整理すると、この通り。まさに、事務所オーデは年1人という基本コースが成立していたのです。
◆年に1人の法則
◆事務所オーデの受け皿
そんな「事務所オーデ年1人コース」が終わったのが2018年。で、その年に突然、ニコプチからの進級枠が一気に増加しました。
この2つの事実の間に、果たして関連性が全く無いと言い切れるのでしょうか。もちろん、大いに関係あり。
そうです。事務所オーデが終わって、新たにニコプチ進級こそが、その受け皿となったのです。
◆採用の趣旨
事務所オーデの対象は、芸能事務所に所属する「ある程度のプロ」「すでにレッスンを受けているコ」。または、事務所として「これから売り出したいコ」です。
具体的には、星華ちゃんは2年連続「TGAファイナリスト」になったようなモデル経験者だし、清原さんはニコモになる前に「レピピWEBモデル」をやっていました。
こんな風に、事務所オーデの目的は即戦力枠だったわけで、そもそも、事務所に所属しない一般のコを対象としたニコモオーデとは、採用趣旨が全く異なるのです。
◆事務所オーデの代替
事務所オーデを廃止したからには、即戦力を採用するための新たな代替手段を用意しなくてはなりません。
そして、事務所オーデ出身者と同等どころから、むしろそれ以上に圧倒的な即戦力となりうるのが、もちろんニコプチ進級者というわけです。
そう考えると、事務所オーデが終わった2018年。時期を合わせるように、ニコプチからの進級枠が一気に増加したというのは、驚くべきことでもなんでもなく、むしろ必然の成り行き。
であれば、今年も相変わらず事務所オーデによる採用ナシの状態が続いていますので、去年と同様のパターンになると考えられます。