◆投票総数が発表
11月7日に投票が締め切られた「TNM(Top of Nicola Model)」の第1回戦。
さっそく9日には、編集部が公式ツイッターにおいて、今回の投票総数を発表しました。
その数、なんと1694通。さてさて、これが多いのか少ないのか。さらに、この数字はどんな意味を持つのか。今日はTNMの投票数について考えます。
◆投票率は1%!?
まずは投票率から確認していきます。ニコラの実売部数は、ちょっと古くなります2017年時点の最新データでいうと14万9014部(ABC協会)。
日本雑誌協会の印刷部数の推移から見ても、おそらく今もこの数字はそれほど変わっていないはずであり、そのまま使ってみます。すると…
1694(通)÷149014(部)=0.0113680594
今回のステージ1の投票率は、この通り、たったの1.1%。つまり、100人の読者がいたとして、その中で投票したのは、わずか1人だけということです。
◆得票の想定値を算出する
続いては、うちが実施した模擬投票のデータを用いて、ステージ1における各モの実際の得票数について、想定値を計算してみます。
模擬投票の投票総数は2459票。対して、実際の投票数は、1通につき3人の名前を書く形ですので「1694×3=5082」。おそらく5082票となっているはずです。
そこで、模擬と本選、両者の差を埋めるため、前者を2.07倍して、実際の数字に近づけます。すると、TNMステージ1の想定得票数は、以下の通りとります。
なお、実際のTNMでは、「1位・2位・3位」と順位付けして投票する形になっているため、1位は3ポイント、2位は2ポイント、3位は1ポイントといったように、順位による扱いの差異が考えられますが、とりあえず今回の想定値の算出においては無視します。
◆ステージ1想定得票数
◆おおよその雰囲気
個人の得票数や順位が、そのままバッチリ合っているかはともかく、1位はだいたい600票前後を獲得しているであろうことや、9位入賞を果たすためにはだいたい200票がボーダーになることなど、おおよその感じがつかめると思います。
また、ここで注目されるのは、最初に書いたように、なんといっても全読者のわずか1%という投票率の低さです。
たとえば、ちょうどボーダーとなる9位争いを見て下さい。うちの模擬投票では安村真奈ちゃんと青井乃乃ちゃんが争っているわけですが、実にその差は想定値でわずか2票。
その他、下位にも票数が拮抗しているところが複数あり、もう、ほんの数人が1票入れただけで、いとも簡単に順位が入れ替わってしまうのです。
◆1票の力
この点、AKBの総選挙は、今年の1位である松井珠理奈さんが20万票。その他、10位でも5万票ですので、これだど1人がちょっとやそっとがんばったことで、どうにかなる数字ではありません。
しかし、TNMは全く違います。そもそも、全部で1600人の読者しか投票していないのだから、たった数票で逆転可能。まさにあなたの1票が生きてくるのです。
とはいえこのことは、同時に大きな問題もはらんでいたりします。
◆問題点とは?
その問題とは、ニコ読14万のうちのたった1%が、来年6月号の表紙を決めていいのか。さらには、次期エースまでを決めていいのかということです。
このまま指をくわえて見えているだけでは、残る99%である13万8千人の読者の声は無視され、たった1600人の意見によって、すべてが決まってしまうのです。
もちろん、この決定権は、短期間にいしょうけんめいアンケート書き、締め切りに間に合うように投票するという行動をとった見返りなわけで、ルールにのっとった正当なものであることはいうまでもありません。
よって、投票しなかった人は、たとえ自分の推しの順位が低かったとしても、推しが表紙になれなくても、エースになれなくても、文句を言う資格はないのです。
◆まとめ
ということで、結論です。せっかく投票者が少ないのだから、だったら自分が投票してやろう。自分の声を届けてやろう。積極的にTNMに参加し、自分の推しの順位を少しでも上げてやろう。
まさに、逆転の発想です。投票率が低いからこそ、自分の声を生かすチャンス。投票しなきゃ損なのです。
今回、参加できなかったという読者さんは、ぜひ次号のステージ2では投票し、自分の声をニコラ編集部に届けてみてはどうでしょう。