◆11年ぶりの変更
ニコラ2018年1月号の表紙。ここには、実に11年ぶりとなる大きな大きな変化があったわけですが、さて気づいたでしょうか?
それは、表紙の1番上のところ。おなじみのフレーズ「みんなのおかげで♥中学生雑誌ナンバーワン!」が、なんと今月から「みんなのおかげで♥ティーン雑誌ナンバーワン!」へと変わったのです。
もちろんこれは、先月発表された「ABC実売部数(2017年上半期)」で、ニコラがセブンティーンに8000部もの差をつけ、堂々ティーン誌ナンバーワンに立ったことによるもので、さっそくその事実が反映されたというわけです。
⇒ティーン誌No.1に!|新潮社
◆中学生雑誌トップはいつ?
ちょっと、自分が持っている過去のニコラを引っ張り出し、最も古い分までさかのぼってみてください。
するとそのいずれもの表紙の上部に、まるで判で押したように「中学生雑誌ナンバーワン!」の文字が延々確認できるはずです。
では、いつからこの"ナンバーワン"の文字が入るのようになったのでしょうか。それはまさに今から11年前。2006年11月号からということになります。
◆ピチレモンを抜かした日
もともと、中学生雑誌ナンバーワンの座にあったのは、ニコラより10年早く創刊していた老舗ピチレモン(休刊中)でした。
しかしやがて、ニコラをはじめ、ラブベリーやハナチュー、メロンにCANDyといった同系誌の創刊ブームにより中学生雑誌戦国時代に突入。ピチレの部数が徐々に減少をはじめます。
で、そんな激しい部数争いの中、結果としてニコラが、それまで圧倒的な首位にあったピチレを逆転し、新たに部数トップとなったのが、2006年11月号となります。(⇒参考:ニコラがピチレを抜かした日 |三月の兎)
◆中学生雑誌⇒ティーン誌へ
そのとき、初めてニコラの表紙に「みんなのおかげで♥中学生雑誌ナンバーワン号!!」と入りました。まあ、今と違い「号」が付いていること、また「!」も1つ余計に入っていますが。
とにかく以後、先月の2017年12月号にいたるまで11年と2ヶ月、つまり134冊連続で、常に欠かさず表紙上部に入ってた「中学生雑誌」の文字。それがが今月から、いよいよ「ティーン雑誌」にパワーアップしたのです。
◆分類を整理
ついでに、ちょっと中学生雑誌とティーン誌の区別を確認しておきます。ABC協会や雑誌協会によるものも参考に、大雑把にまとめるとこんな感じ。
まず、大分類として「女性ティーンズ誌」があり、ここにはニコラやニコ☆プチ、セブンティーンやポップティーンといったところが所属します。
で、そこからさら細かく、主な対象学年により「小学生雑誌」「中学生雑誌」「高校生雑誌」と3つに区分されることになります。
◆女性ティーンズ誌の構成
◆まとめ
2006年にピチレモンを倒し、小分類としての中学生雑誌ナンバーワンになったニコラが、2017年にはセブンティーンをも倒し、大分類としてのティーン誌ナンバーワンの座に就きました。
まさに2017年の今は、その歴史的瞬間といえます。となれば、残すはさらに上となる最大の分類「女性ファッション誌」のトップの座のみ。
とはいえさすがに、25万部を誇る現トップ「スウィート」や、19万部で現2位の「リンネル」などなど、並み居るオトナ雑誌との勝負は、対象読者層の総数からいっても明らかに分が悪いですが、それでもファッション誌全体で、現在5位につける15万部のニコラ。
この調子で、これからも順調に部数は伸びていきそうな勢いであり、少なくともしばらくの間ティーン誌トップの座は安泰といえそうです。