■読者投票によって表紙を選ぶ新企画
今月号の新企画「表紙争奪バトル」がおもしろいです。編集部の選抜した7人のピチレモン専属モデルについて、1回戦「ピチレ検定」、2回戦「知力&体力対決」、そして3回戦「コーデ対決」の3つの対決を行い、その最終的な優勝者1名が、2014年3月号の表紙に出られるというもの。
で、ここでの最大のポイントは、なんといっても、最終決戦の3回戦目が「読者投票」で決まるという点に他なりません。
■実質的な表紙人気投票
もちろん、ルール通り公平・公正に、各ピチモのコーデの良し悪しによって投票する人もいるんでしょうが、そこは、なにより「初表紙」がかかっている対決です。
当然、多くのピチ読は、自分の好きなピチモを表紙にするべく、コーデどうこうに関わらず、投票します。
ようするに、この企画は、ズバリ「表紙を決めるための単純な読者人気投票」といえるのです。
■ラブベリーの表紙選抜総選挙
読者が表紙を決める企画といえば、2011年。当時、休刊を目前にした『ラブベリー』が、まさに「表紙選抜総選挙」と銘打って、同様の企画を実施していたのを思い出す人も多いかと思います。
しかし、ラブベのそれと、今回のピチレの「表紙バトル」とで、決定的に違う点が1つあります。
それは、ラブベの場合、とにかく所属モデルの全員を対象とした一斉投票であったのに対し、今回のバトルは、編集部が、表紙未経験者を中心に、すでに候補を7人に絞っている点です。
ちなみに、ラブベの場合、結果は大方の予想どおり、当時の人気のモデルが上位を独占。特にいつもと変わり映えのしない表紙になってしまいました。
これを、ピチレで例えると、当然のように、関根莉子ちゃん&福原遥ちゃんが上位に来て、そのまま「りこはる表紙」という、いつも通りの表紙になるようなもの。
ということで、とにかく、今回のピチレの企画が、表紙未経験ピチモを中心に、7人に絞ったという点は、すごくいいアイデアだと思います。
■表紙バトルの疑問点
とはいえ、この表紙バトルについては、首をかしげたくなるような、若干の疑問点もあります。
まずは、1ページめのタイトル下の説明文。ここには「ピチモ8名」とありますが、実際はどう見ても7名。まあ、これは単純な誤植と言えそうです。
そんなことより、より問題なのは、「表紙経験者がエントリーしていること」です。せっかく表紙バトルと銘打ち、念願の初表紙を決める対決なのに、優希美青ちゃんと、上白石萌歌ちゃんの2人は、とっくに表紙を経験済み。
これでは、もしこの2人のうち、どっちかが勝ってしまったら、単にそれは、その子にとって2回目、3回目の表紙となり、感動は半減してしまいます。
さらには、2回戦で荒川ちかちゃんを脱落させたのもナゾ。なぜ、たった1人だけ落としたのでしょうか。なぜ、7人を、あえて6人にする必要があったのでしょうか。だったら、そもそも、最初から6人でやればよかったのではないでしょうか。
ちかちゃんは、これまで表紙経験がなく、せっかくのチャンスだったのに、どうして1人だけ読者投票に進ませなかったのか。この点、どうしても、疑問が残ります。
■まとめ
ということで、多少の疑問点こそはありはしますが、それでもそこは、ピチレ史上で初となる、読者が表紙を決められる企画。
せっかくの機会ですので、ここはぜひ、コーデが良いピチモはもちろん、自分の好きなピチモや、表紙にしたいピチモなどに、投票してみてください。