三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【ニコラオーデ】松尾そのまちゃん級が二度と応募して来ない理由

大物の応募

第29期ニコラモデルオーディションの応募受付が始まってから、間もなく1カ月が経とうとしています。

第26期オーデ以来、事務所に所属している人も応募が可能となったわけですが、去年のファイナリストを見れば分かる通り、もはや松尾そのまちゃんクラスの応募は無し。

ではここに来て、なぜ芸能活動実績&知名度のある”大物”による応募が無くなったのか、今日はその理由を考えます。


ファイナリスト制の導入

結論から言えば、去年から最終審査の方法が大幅に変更され、新たに読者投票が導入されたためです。

具体的には、最終審査に進んだ人は、全員が顔と名前を出した上で、読者投票にかけられることになります。

この「顔出しファイナリスト制度」こそ、ある程度の実績や知名度のあるタレントさんからの応募が無くなった理由なのです。

導入前(~2023)

27期オーデ(2023年)まで、オーデの審査の過程は全て秘密裏に行われ、最終的に合格した人だけが、誌面でバーンと公開されていました。

だからこそ、必ず毎年の募集ページには《応募したことは友だちにはバレないので安心してね》と編集部からコメントが入っていました。

1次審査で落ちても、2次審査で落ちても、たとえ最終審査で落ちても、応募していたこと自体、絶対に誰かにバレることはなかったのです。

導入後(2024~)

ところがそれが、ファイナリストを対象とした読者投票制度の導入でどう変わったか。

ファイナリストの18人に残った場合、当然ながら一般公開されますので、応募したことはもちろん、合格できなかった場合は、落ちたことまでが完全にバレてしまうのです。

この点、一般応募の人や、主だった芸能活動実績のない人なら、結果的に落ちたとしても、むしろ《ニコラオーデのファイナリスト》とか《あのニコラで最終審査に残った》とアピールできます。

しかし、そのまちゃんや、オーデ出身ではありませんが現役ニコモでいうと稲垣来泉ちゃん、工藤唯愛ちゃんクラスだとそうはいきません。

受かったら場合

仮に、そのまちゃんの時代に読者投票があったなら、そもそも、ファイナリストとして公開された時点で、一斉に話題となり、注目が集まる。

熱心なファンの間では、SNSによる読者投票での投票呼びかけが盛大に行われる。

そして結果的に、受かったら受かったで「そりゃ受かるでしょ」と当然視される上、「組織票だ!」「そもそも有利な立場だ!」「出来レースだ!」といった声もあがってくるかもしれません。

落ちた場合

他方、落ちたら落ちたで「あの有名なコが落ちた!」「組織票があるのに落ちた」「カッコ悪」。

経歴に傷がつくとまでは言いませんが、それでも本人はもちろん、事務所としても、一般のコたちに混じってオーデに応募して、かつ、一般のコに負けるといった事態は避けたいもの。

要は、タレントや子役出身、現役アイドルといった実績や知名度のあるコにとって、今のニコモオーデに応募するメリットはほぼゼロなのです。


大物が皆無

だからこそ、読者投票制度が始まった去年のオーデでは、ファイナリストの中に、見事なまでに大物はいなかった。

唯一、ドラマ出演の経験があって、現在は女優として売り出し中の泉有乃ちゃんだって、当時のドラマ出演実績は1作品にとどまります。

その他のファイナリストで、すでに事務所に所属していた人も、佐々木花奈ちゃんや相沢伊吹ちゃんといった合格者含め、それぞれちょっとしたお仕事の経験があるかないかくらいだったのです。

編集部の対策

では、大物の応募が無くなったこの事態を、編集部はどう考えているのでしょうか。

さすがに、一般応募の素人と、素人に毛が生えた程度の事務所所属者だけでは、ニコラの将来が心許ない。

そこで、編集部が取った手段が《非公開オーデ》の復活というわけです。

非公開オーデとは?

非公開オーデとは、不定期に実施される、事務所に所属している人だけを対象とした特別枠での選考方法のこと。

この非公開オーデによって、清原果耶さんや山本舞香さん、古くは西内まりやさんや二階堂ふみさんといったところを採用したわけですが、ここ数年は実施自体が止まっていました。

それが突然、去年から復活し、ドラマや映画で活躍する女優の来泉ちゃん&アイドルグループ「僕が見たかった青空」の唯愛ちゃんをWで採用してきたのです。

制度改革の裏表

その裏には、ファイナリスト公開することで、大物の応募が減るであろうことを編集部が想定していたことは間違いありません。

奇しくも、2024年に同時になされた《最終審査の審査方法の変更》と《非公開オーデの復活》はセットだったと考えられるのです。

ニコラ2025年7・8月合併号

すみ分け

ということで、2024年を境になされた制度変更の趣旨は《オーデの役割分担》であり、《応募者のすみ分け》。

一般応募の人や、芸能活動歴の短い人、まだ事務所に所属したばかりの人は《ニコモオーデ》で採用する。

一方、すでにバリバリ芸能界で活躍中の来泉ちゃんや唯愛ちゃんクラスは《非公開オーデ》で採用する。

そんなわけで、今日のタイトルに付けた通り今後のニコモオーデに、そのまちゃんクラスの応募は二度とないと言い切れるのです。