三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【ミスST】読者投票の結果が無視された具体例

最終審査

ミスセブンティーン2024の読者投票の締め切りは9月3日ということで、残すところ10日となりました。

新しい読者の人や、そもそもST読者でない人の中には「投票結果で合格者が決まる」と勘違いしている人もいるかもしれません。

そこで今日は、ミスSTの選考における読者投票の位置づけについて詳しく解説します。


最終合格の選考方法

過去のミスSTを何度か見ている人はご存じの通り、必ずしも読者投票の結果が、最終合格に直結するというものではありません

どういうことか。ミスST2024特設サイトにある「選考方法」には、以下の通り書かれています。

ファイナリストに選ばれた方は(中略) 読者投票を行い、総合結果によりミスセブンティーン2024を決定します!


総合結果とは?

この「総合結果」というのがクセモノ。「投票結果により決定」ではないのです。

要は、読者投票も参考にしつつ、最終的な合否の判断は、あくまで編集部の自由裁量によって行われるというわけです。

それでは、いったいどんな場合に「裁量」が発動されるのか。以下、具体例で確認します。

裁量発動パターン

まず大前提手として、読者投票が無視されるケースは2パターンはあります。

1つ目が【多くの票数を獲得したコが、なぜか落ちる】ケース。

そしてもう1つが【票数を全く獲得できなかったコが、大逆転で受かる】ケースです。

(1)組織票の排除

1つ目については、ある特定の層からのみ支持を受けるコを落とすために発動されます。

その最も顕著な例が、AKB48の人気メンバーがファイナリストに残ったミスST2019。

以下で検証した通り、AKBの人の「動画再生数」や「いいね数」は、他の候補の2倍近くに達している上、ファンの間で投票の呼びかけが行われたことなどから、実際の読者投票でも圧倒的な数を獲得していたことが予想されたものの、なんと結果は落選という。


(2)適性あるコの救済

一方、2つ目についてはこの逆パターン。読者投票では不人気ながら、プロの目から見た適性のあるコの救済です。

そもそも、投票数のみで合格が決まるなら、SNSフォロワーの多い人や、知名度のある人、人気アイドルが勝つに決まっている。単なる人気投票になってしまいます。

そこは編集部として、今後のSTに必要なモデルをバランスよく採用する意味でも、読者とは違った視点で合格者を決めることになります。

救済パターン

ちなみに、このケースの具体例がミスST2023の宮迫翠月さんや、同2022の広瀬まのかちゃん、さらには同2021の森崎美月ちゃん&葛西杏也菜ちゃんといった、モデル経験者やリベンジ組。

いずれも読者投票では振るわなかったものの、その実力が評価され、編集部裁量枠によって最終合格を果たしています。

合格者の想定順位

それでは、過去のミスST合格者についてまとめた「読者投票の想定順位」を振り返ってみましょう。

以下の一覧を見てください 。これは過去5年分の合格者を、読者投票の獲得票数が多いとされる順に並べたものです。

なお、実際の投票の結果は公表されませんので、ここでいう順位とは、動画再生数&いいね数、SNSフォロワー数等をもとに、うちのサイトで独自に算出したものです。

ミスST合格者×投票順位



編集部の正しさ

最もわかりやすいのが、なんといっても宮迫さんのケースではないでしょうか。

宮迫さんはこの通り、再生数もいいね数もファイナリスト10人中、最下位の位置づけであったものの、みごと最終合格を果たします。

現在は、「超無敵クラス」出演はじめ、有坂心花ちゃんと一緒に「イマドキガール」にも選出。すっかり人気モデルとなっているように、”編集部の目”が正しかったことが裏付けられました。

結論

ということで以上みてきた通り、ミスSTの読者投票は、単に獲得票数の多さで合格が決まるのではありません。

1位でも落ちる人は落ちるし、最下位でも受かる人は受かる。

あくまで読者投票の票数は最終合格を決定する指標の1つに過ぎないわけで、去年の宮迫さんの例を出すまでも無く、たとえ現状、いいね数や再生数が伸びていなくても、SNSで評判になっていなくても、ファイナリスト全員に合格のチャンスはあるといえるのです。

⇒参考:歴代ミスST合格一覧