イメモ全員
ニコラ12月号の表紙は、高比良由菜ちゃん、関谷瑠紀ちゃん、宮本和奏ちゃんということで、3ブランドのイメモが勢ぞろいとなっています。
でも、この”イメモ全員”パターン。意外とありがちなようで、実はかなり珍しいケースだったりします。
そこで今日は、今回のように各年度のイメモが全員で表紙になった過去の事例を振り返ります。
リストの見方
まずは以下の「年度別イメモ全員表紙リスト」を見て下さい。
これは、イメモ3大ブランド体制がスタートした2014年から、最新分となる2022年まで、各年度のイメモが3人勢ぞろいで表紙となったパターンをまとめたものです。
世代別イメモ全員表紙の有無
過去1例だけ
するとこの通り。なんと、3ブランド体制がスタートしてから、イメモ3人が表紙に顔をそろえたのは過去たった1度だけで、今回が2例目となるのです。
ちなみに、全員集合の最初のケースが、2017年度のイメモで、具体的には2017年の6月号。
2020年までは、6月号でイメモの発表が行われていたため、まさにおひろめ一発目で、レピピの清原果耶さん、ラテの香音さん、ラブトキの青島妃菜さんが表紙になりました。
少ない理由は?
でも、ここでちょっと、多くの人は疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。
そもそも、人気モデルがイメモを務めることから、イメモ全員による表紙は、かなり多くの事例ありそうなのに、なぜこれほどまでに少ないのか。
以下、その理由の主だったところを3つあげてみます。
理由1:人気の格差
まず、真っ先に挙げられるのが、レピピとラテに対し、ラブトキが格下の存在であるということです。
具体的には、今年度の「るきゆな」、前年度の「めあここ」、その前の「マホカナ」。さらに遡って、「みあしお」「カノンカヤ」「みうりん」。
こういった、それぞれの学年のいわゆる”人気ツートップ”がユニットの形で、レピピとラテに配置されることになっています。
機会が無い
だからこそ、例外的に今年に限ってはいまだ「ゆきゆな表紙」は実現していませんが、それ以前となると、みあしお3回、みうりん2回、めあここ2回といったようにレピピとラテによるツーショット表紙は数多く存在するわけです。
反面、今回の和奏ちゃん(現ラブトキ)が、まだ表紙は2度目であったように。
また、山本優奏さん(5代目ラブトキ)は最終的に表紙2回、町田恵里那ちゃん(9代目ラブトキ)も表紙3回だったように、そもそもラブトキのイメモは表紙経験が極めて少ない場合が多く、結果として、他のイメモと一緒に表紙になる機会自体がないともいえます。
理由2:編集部の消極姿勢
続いて、理由その2。あくまでイメモは、”外仕事”に分類されます。
イメモ交代式やカタログ&ポスター、ブランドの来店イベント、インスタライブ、動画撮影などなど、イメモのお仕事は基本的に編集部が関わることはありません。
もちろん、イメモの選考・契約についても、編集部が間に入り仲介はしますが、直接の契約はブランドと事務所との間で行われます。
要は、編集部はイメモを”3人セット”として重視していないということ。だからこそ、それほど全員集合にこだわりがないのです。
理由3:ライバル関係
また、ブランドとしても、当然ながらお互いはライバル同士です。
イメモが表紙に勢ぞろいすることには、各ブランドとも抵抗こそないにせよ、積極的に歓迎されることでもありません。
そこは、微妙な”ライバル関係”ということで、編集部も多少は忖度し、あえてイメモ全員集合を前面に押し出すことはしてこなかったといえます。
もっと増やしても
ということで以上、イメモ表紙がビックリするほど少ない理由はこんなところ。
もちろん、読者としてはイメモというトップモデルの集合による表紙は大歓迎であり、実際、今回の表紙は多くの読者に好評のようです。
であるなら編集部は、イメモを勝ち取った人気モデルによる3人表紙につき、それこそ1度目だった2017年のようにイメモ発表号でのおひろめとして定着させるなどなど、もっと増やしていってもいいのではないでしょうか。