三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

凛美ちゃんはホントに「主人公」なのか

ピン企画

ニコラ11月号の巻頭は、凛美ちゃんのピン企画で、タイトルは「主人公、リミ」。

これを読むと、なにやらニコラ史上でもトップクラスの女優系で、将来の朝ドラ女優確定!といった雰囲気ですが、果たしてその認識は正しいのか。

今日は、凛美ちゃんについて編集部の評価と、女優としての現状とのギャップについて考えます。


2022年の実績

たとえば、今月から放送さているカルビーじゃがりこ」のテレビCMは、事務所の先輩で、現”朝ドラ女優”福原遥さん(研音所属)とのセット出演。

また、夏のドラマ「NICE FLIGHT!」での、主演中村アンさんの子供時代役は、CA役の黒川智花さん(研音所属)とのセット。

さらには、第6話のみにゲスト出演した今年はじめのドラマ「ゴシップ」では、主要キャストである一ノ瀬颯さん(研音所属)&りょうさん(研音所属)とのセット。

それ以前の実績

ニコモになって最初のドラマ出演となった、去年の「女ともだち」だって、主演である原沙知絵さん(研音所属)とのセット。

その他、研音移籍後、最初のドラマ出演となった「ブラック校則」も成海璃子さん(研音所属)の、去年夏の「にぶんのいち夫婦」も、これまた黒川さんのセット出演です。

といった感じでこの通り。これまでの凛美ちゃんの女優実績を見てみると、実はそのほとんどがメインとして事務所の先輩が出演するドラマ等に、「子供時代役」や「1話限りのゲスト」で、ちょこっと押し込んでもらっているというのが現状だったりします。

主人公

そんな中、凛美ちゃんが唯一「主人公」として、正真正銘”主演”といえる作品が「県北高校フシギ部の事件ノート」です。

とはいえこれは、テレビドラマでも映画でもなく、茨城県制作のWEBドラマに過ぎません。

現時点での再生数も、1年かかって10万ちょいということで、これはニコラTVの人気動画、たとえば公開から半年の「はなたば初撮影動画」と同数であり、そもそも、テレビドラマの視聴者数とは比較にならないのです。

女優系の先輩モ

では、同じ”女優系”として、現役ニコモ時代に編集部から持ち上げられた、過去の先輩たちのケースはどうだったのでしょうか。

なるべく新しいところから、2019年卒業の南沙良さん、2018年卒業の清原果耶さん、2016年卒業の永野芽郁さんの3人について、それぞれ現在の凛美ちゃんと同学年だったころの活躍を比較してみます。

南さんの場合

南さんの場合、高1の夏。つまり、今の凛美ちゃんと同じニコモ最高学年時に、主演映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が公開。

その演技力が評価され、報知映画賞新人賞はじめ、なんと4つもの新人賞を同時受賞しています。

直後もフジテレビのドラマ「ココア」での主演はじめ、メイン級の役でドラマ出演が続いるように、その活躍は多くのニコ読が知る通りです。

清原さんの場合

清原さんの場合、中2の4月号でニコモになってから最初の大きな外仕事となる、NHK朝ドラ「あさが来た」へのレギューラ出演こそ、事務所が取って来たものではありますが、中3になると一気に演技のお仕事が増えます。

とくに、500人を超える候補者の中から勝ち取った実写映画「3月のライオン」のヒロイン役は有名だし、凛美ちゃんの出演も多かった「スカットジャパン」では、人気ドラマパート「胸キュンスカッと」の主演も務め、番組から発売されたCDのジャケットにもなっています。

そして、最高学年の高1になると、もはや毎月のようにニコラ誌面の芸能ページに出演情報が掲載されていたように、すでにニコラ時代の後期は超売れっコでした。

永野さんの場合

永野さんといえば、子役としてニコプチ時代から演技のお仕事を多く経験。

ニコラ進級後は、大河ドラマはじめ、ドラマへの出演がちょこちょこありましたが、なんといっても一大転機となったのが、高1の秋に公開された映画「俺物語!!」にヒロイン役で出演したこと。

この時は、ニコラでも2015年10月号、11月号、12月号と3号連続で映画公開スペシャル企画が掲載され、ニコ読の間でもすっかり女優系ニコモとして定着しました。

ピン表紙&企画に値するのか

こうして見ると、ニコラ卒業後も女優として第一線で活躍するタイプの共通点は、現役時代からすでに映画やテレビドラマにて、少なくとも主演やヒロイン役の経験が複数あること。もしくは、映画やドラマ出演の際、何百人の中からオーディションで選ばれた経験があること。

この点、果たしてそれほどの経験が、今の凛美ちゃんにあるのかといえば、NOと言わざるを得ません。

そこで、今後の課題としては、来年に公開予定とされる映画含め、とりあえずニコラ卒業までに映画かドラマで主演を務めることができるかどうか。これに尽きるのではないでしょうか。