応募総数の真実
「今年の応募総数は1万通以上!」「今年はネット応募が激増!」
こうした煽り文句の並んだ誌面や編集長のインタビューからは、ニコラのオーディションは安泰であるかのように思えます。
しかし実態はちょっと異なっています。今日は、川原美杏ちゃんたちが合格した、今年の25期オーデの応募総数について詳しく見ていきます。
グラフ&データ表の見方
まずは、以下のグラフを見て下さい。これは、過去10年分のニコラモデルオーディションについて、応募総数の推移をまとめたものです。
また、グラフの下の表は、各回ごとの詳細データ。数字の内容は、左から「応募総数」「1次審査通過者」「2次審査通過者」「最終合格者」となります。
応募総数の推移
オーデ実施データ
過去10年で最低
9月1日に更新したオーデ速報でも書いた通り、今年の応募総数は10年間で過去最低となっています。
11,000を下回ったのは、2013年、2019年、2021年の3回しかなく、中でも今年は10,104と、1万の大台をギリギリ超えただけ。実は、ちょっとした危機的状況にあったりするのです。
他方、一見すると2020年は一気に増加したように見えますが、そこは大きなテコ入れがあったからに他なりません。
大盤振る舞い
1年以上ニコラを読んでいる人はご存じの通り、2020年のオーデでは、ニコラ史上初めてとなる大型プレゼント企画が実施されました。
なんとビックリ! オーデに応募者するだけで、もれなくニコモの直筆サイン入り写真がもらえるという大盤振る舞い。
この点、野崎奈菜ちゃんも、オーデに応募したきっかけが「ニコモの写真が当たるから」であったのは有名ですが、それはあくまで抽選(200名)でした。
応募者数は1万人以上が見込まれますので、プレゼントの規模としては奈菜ちゃんの回の50倍。まさにケタ違いというわけです。
応募者急増
とにかく、このオーデ史上最大のテコ入れ策によって、2017年を頂点に以後、2018年、2019年と減少傾向にあった応募総数が、前年比プラス1,900と一気に回復。
グラフからも分かるように、2020年のオーデでは、過去10年で3番目の多さとなる12,546人を集めたのです。
減少傾向は不変
ということでそんな去年と一転、今年が過去最低を記録したことからも、あくまで2020年の回復は、テコ入れ策による一時的なものであったことが証明されました。
2018年から続く応募者の減少傾向は、まったく変わっていないのです。
ただし、ネット応募の解禁により、減少のスピード自体はゆるやかになったことも見えてきます。
来年のオーデに向けて
このまま何もしなければ、来年の応募総数が1万を割って来るのは確実な状況であり、2008年オーデ(9,882人)以来となる、十数年ぶりの緊急事態です。
なにより来年は、ニコラ創刊25周年となる記念すべき年であることからも、応募総数の減少によるイメージ低下は絶対に許されないところ。
であれば編集部は、必ず来年のオーデを前に、何らかの手を打ってくるはずです。
テコ入れ策に注目
応募者全員プレゼントの第2弾になるのか、合格枠の特別増加になるのか、それともセブンティーンやニコプチのように応募を事務所所属者にも開放するのか。
果たしてどんなサプライズが待っているのでしょうか。来年のオーデに向けて編集部の打ち出す新たなテコ入れ策が注目されます。