◆結論編
ミスセブンティーン2018のファイナリスト21人を対象とした、読者投票が締め切られてから2週間がたちました。
現在は、編集部による最終選考の真っ最中。結果は、8月23日のイベント「セブンティーン夏の学園祭2018」にて発表されることになります。
ということで今日の三月の転校生は、ミスST合格者予想の最終結論編です。過去の傾向から最も合格に近い経歴をパターン化して整理。これに基本データとして、公式サイトの「自己PR動画再生回数」と、うちの実施した「候補者人気投票」の2つを指標を加味しつつ、いったいだれが合格するのかズバリ予想してみます。
◆経歴分類
予想に入る前の準備の第1段階として、合格に直結するとされる候補者の経歴から整理していきます。
具体的には、「女優系」「アイドル系」「モデル系」「ハーフ」「事務所所属の新人」「一般応募」の6つに分類。それぞれのタイプごとに、過去の合格者の傾向と比較し、順番に受かりやすさを検討します。
なお、この分類ごとの有利不利は、予想の最終段階において、各候補の取捨を判断する際に用いることになります。
◆1)女優・子役枠
まずは「女優・子役」分類から。すでに女優として活躍している人、もしくは、これまでに子役としての活動歴がある人がこの分類に該当。その知名度と実績は、選考でも有利に働くとされています。
実際、ミスST2013においては、大友花恋さんが女優として、田辺桃子さんが子役出身として挑戦。それぞれ見事合格を果たしているように、相性はかなり良さそうです。
◆2)事務所新人枠
続いては、「事務所に所属する新人」分類。ちょっと意外ではありますが、実は最もミスSTに強いといえるのが、このタイプだったりします。
具体的には、各事務所が主催する新人オーディションに合格したばかりのコだったり、スカウトされたばかりだったり、とにかく芸能活動の経験が無い、もしくは極めて少ない新人さん。
もちろん、ミスSTに応募する時点においても、ほぼ実績ゼロの状態ではありますが、事務所の強力な「推し」の下、これからタレントとして本気で売り出す手始めに、STモへと押し込む形が多いようです。
代表例は、なんといってもミスST2012の広瀬すずさんに、ミスST2014の横田真悠さんで、両者いずれも今ではセブンティーンのトップモデルになっています。
また、ミスST2016の杉本愛里さんは、今年のニコラ卒業生で、今月号からSTモに加入した清原果耶さんがグランプリを受賞したアミューズの新人オーディションのファイナリスト。そんな杉本さんも、本格的な最初のお仕事がセブンティーンということで、広瀬さんや横田さん同様、事務所新人枠といえます。
◆3)ハーフ枠
一方、事務所新人枠に匹敵するくらい強力なのが「ハーフ」分類。ただし、売りがハーフ単独というケースは意外と少なく、女優枠やアイドル枠、事務所新人枠と重複することが多くなっています。
現役では、まさにミスST2015のマーシュ彩さんがこの分類に該当し、アイドル枠との重複です。
また、卒業生でいうとミスST2011の中条あやみさん、ミスST2012の藤井サチさんといったところが代表的ですが、2人はいずれも事務所新人枠との重複となります。
◆4)小中学生モデル枠
最近、ミスSTに強い経歴として、ニコ☆プチやキラピチといった、主に小学生ファッション雑誌の専属モデル出身があり、いわゆる「即戦力」分類とされます。
特にここ2年の実績は驚異的。ミスST2016ではニコプチ出身の南乃彩希さん、ミスST2017ではキラピチ出身の宮野陽名さんと、立て続けに受かっているように、いま最も勢いがある分類といえます。
過去をさかのぼっても、その年のニコプチ卒業生から三吉彩花さん&西野実見さんがミスST2010に同時に合格したのはもはや伝説となっているし、翌年はハナチュー出身の坂東希さんがミスST2011に合格しています。
◆5)現役アイドル枠
最後は、実は不利と評判の「現役アイドル」分類。現在のSTモでいうと、けやき坂46の小坂菜緒さん、乃木坂46の久保史緒里さん、アンジュルムの佐々木莉佳子さん、フェアリーズの下村実生さん、さらにはときめき宣伝部の坂井仁香さんと大量に現役アイドルが存在し、かつてのピチレモンを見ているよう。
一見、アイドルとSTモの相性はかなり良さそうに思えます。しかし、それぞれの就任経緯をよくよくみると、なんとミスST2015の坂井さんを除く、残り全員が非ミスST。
そもそも、ある程度の地位を築いた現役アイドルが、あえて実績皆無の新人さんたちに混じってオーデに挑戦するのはどうなのか。受かったら受かったで「出来レースだ!」といわれかねないし、落ちたら落ちたでプロとしての立場が無い。いずれにせよ、リスクが大きいのです。
よって、それぞれの就任経緯を確認するまでもなく、「現役のアイドルがSTモになるには事務所オーデ」というのが鉄則とされています。
◆アイドル枠の不振
実際、去年のミスST2017では、動画再生数でも、各所の人気投票でも圧倒的な支持があった小高サラさんが落選しているし、ミスST2016でも同様に、トップクラスの支持があった西尾美恋さんが落選。田代ひかりさんもミスST2013&2014と、2度の落選を経験しています。
さらには、スターダストが満を持してミスST2012に送り込んだ、チームしゃちほこのセンター秋本帆華さんや、2010のファイナリストに残ったSUPER☆GiRLSの田中美麗さんについても、その挑戦が当時、大きな話題となったものの結果的に落ちています。
とまあ、こうして無残にも討ち死にしていった先輩がたを傍目に、今回あえて現役アイドルとして果敢にミスST2018に挑戦するのが、NMB48の山本彩加さん。
もちろん、これまでのケースと比べ、所属グループの格・知名度が桁違いであるのも事実であり、そんな山本さんは、一連のこの不利なデータを覆せるのか。48グループとして最初のSTモとなれるのか。ある種の実験ケースとして、大いに注目されます。
◆6)完全な一般応募枠
番外編として、残りはすべて「経歴ナシ」分類。完全な一般応募から合格を狙うケースとなります。
しかし残念。もはや、最近のミスSTは事務所のコしか受からないということで、合格はかなり厳しくなっているのも明らかです。
なにより、ミスST2014の樫本琳花さんを最後に、実にそこから3年連続で合格ゼロ。応募時に事務所に所属しない普通のコによる合格は、事実上なくなったと疑われる所以です。
そこで今回。一般応募でありながら、以下で示す2つの指標「読者人気」でも「動画再生回数」でも、いずれも上位にランクイン。TGA2017ファイナリストということで、モデル適性も十分。そんな大友樹乃さんには、心情的にぜひ合格して欲しいところですが、データ的には厳しそうです。
◆ここから予想へ
ということで、経歴ごとの合格傾向の整理が終わったところで、以下、いよいよ予想に入ります。
もちろん、候補者1人1人につき、分類を当てはめてながら検証していってもいいわけですが、ここは効率的に合格可能性の高いコに絞ることにします。
そこで、公式サイトの自己PR動画再生回数のランキングから「一般層からの人気・知名度」を。うちが独自に実施した人気投票アンケートの結果から「対象読者層からの支持」を、改めて確認してみます。
◆動画再生数ランキング
1位)山本彩加 24408 2位)桜田ひより 15826 3位)大友樹乃 8300 4位)花田姫佳 8266 5位)土方エレナ 7548 6位)永瀬莉子 7234 7位)中村守里 7233
◆改めて読者の支持を確認
これは、先月更新した「ミスST2018予想企画」の中編でも使ったもので、公式サイトの「自己PR動画再生回数」と、うちが実施した「候補者人気投票」の結果をまとめたグラフです。
合格するには、最低限の一般からの注目・評判や、対象読者からの支持が必要ということで、足切りの材料として使用します。
◆動画再生数より
まずは動画再生数から。エントリーナンバー1の秋吉心渚さんは、単に並び順が1番目ということで、「とりあえずこのコから再生してみよう」というケースが想定され、多少割引が必要です。
また、桜田ひよりさん、山本さんは、その知名度からして別格であり、圧倒的に動画再生回数も多くなっています。そのため、グラフからは他の候補者たちの差異が見分けずらくなっていますが、とりあえず再生7000回超えで区切ります。
これにより、ツートップに加え、大友さん、永瀬莉子さん、中村守里さん、花田姫佳さん、土方エレナさんまで、上位7人が圏内となります。
◆投票より
続いては投票から。得票率において、6位(2人同率)の5%と、7位の2%の間に大きな段差があるため、ここを基準に上位7人抜き出すと、桜田さん、花田さん、山本さん、大友さん、永瀬さん、中村さん、土方さんの7人となりました。
さて、どうでしょう。もう、うちの投票と公式動画再生数の両指標による上位7人が完全に一致しているということで、今回はこの中から合格者が出ると仮定し、検証に入ります。
以下、この7人に限定し、前半でみてきた「経歴」に当てはめ、最終的な結論を出してみます。
◆アイドルNG
まず、アイドルNGの法則より、NMB48の山本さんと、ラストアイドルの中村さんをバッサリ切ってみます。特に、山本さんに関しては、圧倒的な動画再生数を編集部がどう取るか気になるところですが、逆に言えば、再生数(1位)に比べ、投票が伸びていない(3位)点を重視。
一般的な人気&知名度は抜群に高いものの、ST対象読者の支持は3位にとどまるということで、ミスST2017において、圧倒的な再生回数ながら落選となった小高さんのパターンと同視してみます。
◆一般NG
さて、これで残るは5人。次は大友さんについてです。すでに書いたように、一般応募ながら、事務所組や現役アイドルさんたちに交じっても、これだけ多くの支持を集める大友さん。
非アイドル系でいて、動画3位、投票4位と、通常なら合格確実なところですが、そこは近年全く不振である一般応募。ぜひ応援したいところですが、事務所組しか受からないミスSTの最近の傾向よりNGとします。
◆残り4人
去年の合格者箭内夢菜さんと同様、新人女優系で、直前にグラビア誌への実績もアリ。かつ、事務所が強く推す期待のタレントという点が、まさにまる被り。加えて、再生数からも知名度十分、投票による圧倒的な読者からの支持も文句なし。もはや落ちる要素のない桜田さんは合格候補ナンバーワンといえそうです。
また、動画再生4位、投票2位と上々の成績。特に投票では、山本さんを超えての2位ということで、メーンとなる読者層からの支持が極めて高い花田さんも合格するパターン。
なにより、花田さんはジュニアモデルの登竜門シンデレラオーディショングランプリで、現ピンクラテWEBモデルと、トレンドである「即戦力枠」というのも心強いところ。ラテ系のSTモ誕生は来年の秋田汐梨ちゃんのST行きの布石にもなります。
その他、ハーフ枠で、かつ小学生雑誌モデル出身の土方さんも合格圏。さらには、それほど目立たないながらも、動画&投票ともに堅実なソニー所属の新人枠、永瀬さんも有力な候補としてみます。
◆まとめ
あとは、この4人の組み合わせをどうするか。合格人数との兼ね合いで、複数のパターンを考えてみます。
とりあえず、桜田さんと花田さんの2人を完全に合格として固定。2人合格だったら、そのままこの2人で。
また、3人合格の場合、この2人プラス土方さん、もしくは永瀬さんのケース。そして4人全員合格のケースまで、合計4パターンを最終予想とします。
1. 桜田、花田 2. 桜田、花田、土方 3. 桜田、花田、永瀬 4. 桜田、花田、土方、永瀬