◆着まわし主役
来年のニコプチ卒業生から、ニコラに進級するのは誰かを予想するための材料を提供する連載「ニコラ行きNGの法則シリーズ」の第2回。
前回の「アイドル系NG」に続き、今回は「着まわし主役NG」について、みていきます。さてさて、なぜ着まわし企画で主役に抜擢されると、ニコプチ卒業後、ニコラに行けなくなってしまうのでしょうか。
着まわし企画がスタートした2012年度から今年度の分まで、全てのシリーズのタイトル&主役を整理した上で、それぞれの主役経験者の行方が示す不吉なデータを提示。合わせて、NGとなる理由も考えます。
◆着まわしシリーズ一覧
◆シリーズ解説
2012年度。着まわし物語が、年度単位で1年間にわたる長期連載となった記念すべき最初の作品は「魔法使いあみたん」。当時の人気プチモ金泉杏美ちゃん演じるネズミの魔法使いが、人間界に修行に来るというストーリーでした。
2013年度は「マリリン刑事の事件簿」。ニコプチ卒業後、ピチレモンを経由し、現ラブベリーの杉本愛莉鈴ちゃんが、実は大人なのに、コドモの姿となってしまうという刑事モノです。ちなみに、敵のボス役が佐久間乃愛ちゃん。
2014年度は「ゆめのんタイムトラベル」で、こちらはそのタイトル通りSFモノ。当時、直前の4月号でプチモとしてデビューしたばかりの岡本結芽乃ちゃんが、登場2冊目で、イキナリ主役に抜擢され、大きな話題となりました。
◆2015年度~現在
2015年度は、「コハルカSPEC学園」。シリーズ初のダブル主役ということで、伊藤小春ちゃん&岩崎春果ちゃんの2人が、そろってクローズアップされました。
まだ記憶に新しい2016年度は、ご存知「リンちゃんのピピピ!恋のカラクリ着まわし物語」。こちらは、当時プチモ歴半年の高田凛ちゃんが主役に選ばれ、人型ロボットの役を演じました。
そして、現在進行中の2017年度シリーズ、林芽亜里ちゃんが主人公の男女入れ替わり物語「メアリー男女逆転着まわしラブパニ」に続いて行くという流れになります。
◆主役経験者のその後
さて、ここからが今日の本題です。これまで終了した2012年度から2015年度まで、過去4年分の着まわし物語シリーズの主人公を経験したコは、その後どうなったか。
そもそも、着まわしシリーズはニコプチの目玉企画であり、1年間も続く大型連載です。であれば当然、主役はそれぞれ当時のエース級か2番手、もしくは次世代のエース候補といった、編集部から特に推されている人気プチモが担当することになるわけです。
ところが過去4年分、計5人の主役経験者の卒業後をみてみると、なんとなんとニコラ行きゼロという惨状。
特に、トップクラスの人気でニコラ行き確実と思われた愛莉鈴ちゃんや、それに次ぐ有力候補だった今年の春果ちゃんといったところさえも、大方の予想に反し、ニコラ進級を逃しているのです。
◆ニコラ行きNG
それにしても、主役経験者にはこれだけのメンバーが揃っているのだから、さすがに1人くらいはニコラに行ってもいいところ、キレイにまとめて排除されている点、どう考えても何か理由があるというか、意図的なものを感じてしまいます。
では、どんな理由があるのでしょうか。すると、たとえばニコラには行くことができない代わりに、とりあえず着まわしの主役で我慢して的な取引があるとしたらどうでしょう。
編集部の描く真のエース、つまり、ニコラ行きを想定するホントの"推し"は、あえて着まわしで主役にさせず温存する法則です。「ニコラに行けるんだから主役は遠慮して」的な・・・。
◆ニコラ行きは2番手(3番手)
そう考えると、たしかに、2015年シリーズでの黒坂莉那ちゃん(17年ニコラ行き)はゲストとして1回登場しただけだったものの、続く2016年シリーズでは、しっかり、リンちゃんの保護者役として、2番手扱いでレギュラー登場しています。
同様に2015年シリーズでは、涼凪ちゃん(16年ニコラ行き)が、ストーリー上のカギを握る重要なキャラとして、主役のコハルカに次ぐ、3番手扱いでレギュラー出演していました。
さらには、2014年シリーズの香音ちゃん(15年ニコラ行き)も、結芽乃ちゃんの"未来のおばあちゃん"として、これまた2番手扱いでレギュラー出演。
◆エース温存の法則
ということで、過去の物語の配役からも明らかなように、着まわし物語において真のエースは温存する法則が成立するわけです。
具体的には、編集部がニコラ行きを想定する"推し"は、2番手(W主役の場合は3番手)として、主役に次ぐ重要なレギュラー役で登場させるにとどめ、決して主役にはさせないという方針が見えてきました。
では、これを来年のニコラ行き候補として、もはやほぼ2人に絞られた感のある凛ちゃん&真奈ちゃんに当てはめてみると、どうなるでしょうか。
◆まとめ
すると、一目瞭然。以上みてきた一連の主役NGの法則は、去年の主役経験者である凛ちゃんには全くもって不吉なデータであると同時に、今年のシリーズで、主役の芽亜里ちゃんに次ぐ2番手扱いである安村真奈ちゃんにとっては、まさにこれ以上ない心強いデータとなるわけです。
ということでまとめると、今回のNG法則からは、とりあえず凛ちゃんが後退し、代わりに真奈ちゃんがグッとニコラ行きに近づいたという結論が導き出されました。