三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

草野星華さんはどうやってニコラ専属になった?

ニコラ編(第3回)

f:id:GYOPI:20170416014249p:plain:rightファッション雑誌のモデルさんについて、どうやって専属モデルになったのか、その経緯を分類・解説するシリーズの「ニコラ編」第3回。

前々回(第1回)前回(第2回)では、過去10年分のニコモ全66人を、出自により「ニコモオーディション出身」「事務所オーデ出身」「顔みせ加入」「ニコプチ進級」と4分類したり、顔みせと事務所オーデの違いを解説したりしてきました。

そして、第3回となる今日は個人編。2017年2月号からニコラ専属モデルとなった草野星華さんに焦点を当て、草野さんがニコモになった方法を詳しく検証します。

新しいタイプの顔みせ

草野さんのニコモになった経緯は、2016年12月28日更新分の公式ブログ「専属になるまでの道」と題した記事や、誌面デビュー時における新モ特集からも、面接(=顔みせ審査)であることは明らかです。

ただし、この草野さんのケースは、前回に詳しく解説した"ニコラにおける一般的な顔みせ"とは異なり、事務所の売り込み・主導によらない、完全に新しいタイプの顔みせでもあります。

では、どんな点が新しいのか。2017年2月号の個人特集「はじめまして、草野星華です」でも、公式ブログでも、それほど詳しく触れられていなかったTGA契機の顔みせについて、見ていきます。

TGA⇒ニコモ

草野さんは、ご存知の通りTGA(東京ガールズオーディション)2016のモデル部門最終合格者で、「ナイロン ジャパン賞」「ビーズアップ賞」、そして「ラブベリー賞」と、3つの雑誌賞を受賞しました。

で、結果としてその中からラブベリーに加入。vol.4よりレギュラーモデル(ベリモ)としてデビューするわけですが、そこから急転直下。ニコラ顔みせを経て、ニコモ移籍が決定します。

それにしても、なぜ突然にニコラが登場してくるのでしょうか。これには、TGAの「第5次ドラフト審査」なるものが絡んでくるのです。

ドラフト審査とは?

TGAのドラフト審査とは、通称「札(フダ)審査」。さすがに、5次まで勝ち進んで来るコは、いずれもツワモノばかりということで、ここではちょっと趣向を変えた目新しい審査方法が導入されています。

具体的には、こんな感じ。第5次の審査会場には、様々なファッション誌の編集部が招待され、候補者たちはその目の前で順番にパフォーマンスを披露します。

一方の各編集部は、それらを見た上で興味を持った候補者に対し、それぞれ自分の雑誌のロゴの入った手持ちの札を上げて"入札"の意思表示をします。

まさに、プロ野球やAKBで行われている"ドラフト会議"風に、各編集部が気に入った候補者たちにつき、専属モデルとしての交渉権を獲得するといった仕組みです。

ちなみに、実際の審査について、札のあがった数の多少は、あくまでも参考記録の1つとして、次に待つ最終審査への進出者が決定されます。

TGA契機の顔みせとは?

そんなファイナルへの1歩手前のドラフト審査。当然ながらニコラ編集部もここに参加していて、多くの候補者の中から、年齢もスタイルも見た目も、ニコモにピッタリと感じた草野さんに札を上げ、後に面接の機会が設けられることになったわけです。

ちなみに、このドラフトには、ニコプチ編集部も参加しています。5次審査にて、草野さんと同じステージ上でパフォーマンスを披露した候補者には、現プチモの前田優衣ちゃん(5次で落選)がいました。

で、もちろんニコプチ編集部は優衣ちゃんに札を上げたわけですが、こちらはTGAを直接のきっかけにした顔みせではなく、直後に実施された正規のプチモオーデ合格により専属モデルとなっています。

ダブルでリベンジ!

さて、草野さんに話を戻して。ここまででも十分に複雑なのに、さらに経緯を難しくしているのが、草野さんのTGA挑戦が2度目である点。

またまた前出の本人ブログの登場ですが、そこには「去年受からなかったニコラの面接に今年もチャレンジさせてもらった」とあります。

つまり、草野さんは前々年のTGA2015ではファイナリストとして最終審査に臨んだものの、結果として受賞はならず。その際、TGA2016と同様に、2015の第5次ドラフトでも、ニコラから札を上げてもらっていて、1度目の面接もしていた(不採用)ということです。

まさに、草野さんにとってTGA2016は、前年達成できなかった最終合格を勝ち取ったと同時に、これまた前年不採用となったニコラ顔みせでも合格したということで、みごとダブルでリベンジを果たしたことになります。

まとめ

以上、草野さんのケースが、これまでのニコラでいうところの一般的な顔みせとは、明らかに違っていることが分かってもらえたと思います。

であれば、これが今後のニコラにおいて、ニコモオーデ以外による新モ採用方法の1つとして定着していくのかが最大の注目点。

つまり、いま行われているTGA2017においても、ドラフトでの入札を契機にした顔みせをへて、来年もTGA出身の新ニコモ誕生となるのか。これが毎年続くようになるのか。さらには、一般的な顔みせは無くなるのか。

ということで、草野さんに続く新モ加入が予想される点からニコ読の人はもちろん、優衣ちゃんに続く加入があるかもしれないプチ読の人にとっても、今後のTGAは目が離せないものとなりそうです。