三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ニコラの部長になるために必要とされる条件

クロちゃんの将来性シリーズ I

f:id:GYOPI:20170601034351p:plain:rightニコプチを2017年6月号で卒業し、7月号から新たにニコラ専属モデルとなった黒坂莉那ちゃん。

ニコプチ進級組といえば、ちょうど先月に香音ちゃんが、「プチモ⇒ニコモ」コースとして初の部長に就任したところです。

となれば必然、香音ちゃんに次ぐ歴代2位のニコプチ実績(表紙回数)を誇る莉那ちゃんにも、将来的には部長、もしくは副部長就任への期待が高まってきます。

ということで、短期集中連載「クロちゃんの将来性シリーズ」。今日の前編では、基礎知識としてニコラの部長制度とその仕組みについて解説します。

続く中編では、部長制度とピチレモンのエース制度との差異を検討し、最後の後編では、果たして莉那ちゃんはニコラ部長になれるのか。ニコモとしての将来性について考えます。

部長職とは?

ニコラのトップモデルの証である部長職は、必ず最年長世代から1人と決まっています。任期も、新高1となる5月号から卒業まで、キッカリ1年。

ということは、例えどんなに人気&実力があったとしても、たまたま同学年に、それを1ミリでも超える強力なライバルがいた場合、副部長どまりということです。

これを逆からみると、たまたま不人気なコやイマイチなコがずらり揃う、レベルの低い世代であれば、歴代のトップに比べ明らかに人気&実力が劣るコでも、ちゃっかり部長になれてしまうともいえるわけです。

「もしも年齢が1つ上だったら、もしくは1つ下だったら、確実に部長になれたのに・・・」「史上最強ニコモである"あのコ"さえいなければ、ゼッタイ部長だったのに・・・」

要は同世代のレベル。世代の層の厚さ。部長になれるか、それともなれないかは、同学年のライバル次第ということで、かなり運に左右される面も大きいといえるのです。

ニコラ歴代部長・副部長一覧

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プチモ出身の具体例

ここで、上の歴代部長リストを見てください。これは、現在の部長・副部長"2枚セット制度"が正式にスタートした2014年度以降の就任者をまとめたものです。

関連データとして、それぞれがニコラに加入した時期と、就任経緯(オーデ・非オーデ)の区別も入っています。

たとえば、永野芽郁さんの世代(2015年度)はどうだったのでしょう。いまでこそ、セブンティーンの人気モデルで、何より女優としても活躍する永野さんですが、そのニコラ時代は、部長はおろか副部長にすらなれませんでした。

理由は、同世代にニコラ史上でもトップクラスとなる表紙回数16回を誇る高嶋芙佳さんや、今年の春にRay専属モデルとなった中村里帆さんがいたからに他なりません。

同様に、澤田汐音さん世代(2014年度)には小山内花凜さんの存在が、飯豊まりえさん世代(2013年度)には、藤麻理亜さんの存在が、それぞれニコプチ出身部長の誕生を阻んでいます。

運次第

一方で、現高1組となる香音ちゃん世代(2017年度)はどうでしょう。もちろん、強力なライバルがいたとしても香音ちゃんなら、十分に部長の座に就いていたはずですが、それでも最大のライバルが清原果耶さんであったという事実は見逃せません。

たしかに、女優として活躍する清原さんも強力ではありますが、非オーデの上、ニコラ加入も中2の4月号という後発組。

そもそも現高1は、生え抜きのオーデ出身から部長&副部長、どちらも出すことができなかった、史上初めての世代。いずれの椅子も、中2加入の非オーデ2人(カノンカヤ)に独占されたということで、相対的に見て決してレベルが高い世代と言い切ることはできないところです。

とまあ、こんな感じで、部長職になれるかなれないかは、同世代のライバルたちとの力関係。まさに運次第なわけです。

ニコプチ進級組は不利なのか

続いてもう1点。香音ちゃんが就任するまで、ニコプチ進級組が部長になれなかった理由として、多くの人があげる「加入時期の遅さ」について検証します。

ニコプチ卒業後に、ニコラに行くとすると、どうしても中2の7月号から加入となってしまいます。で、これが遅いというわけです。

たしかに、ニコラのモデルに最も多いオーデ中1合格者は、中1の10月号から加入するし、さらに1コ若いオーデ小6合格者は、小6の10月号から加入します。

となると、ニコプチ進級組は、前者からは1年ほど。後者からは2年弱も遅れてのニコモデビューとなるわけで、不利といえばかなり不利であるともいえます。

言い訳に過ぎない

しかし、単に加入が早く、読者への浸透期間が長ければ長いほど人気が出て、部長&副部長になりやすいかといえば、決してそうとも言い切れません。

改めて、上の歴代部長一覧を見てください。今度は、一番右の列にある「初登場号」に注目します。

赤い線を入れたのが、ニコプチ進級を含め、後発となる中2加入のコとなりますが、なんと過去4年間、8人の部長&副部長において、実に半分となる4人が中2加入となっているのです。

実際、岡本夏美さんは旧ラブベリーが休刊したことによる移籍ですので、ニコラ加入が中2の4月号。清原さんも顔みせ加入で、これまた中2の4月号から。

中村さんにいたっては、世にも珍しいオーデ中2合格ですので、ニコプチ進級コースの定例加入期である中2の7月号より、さらに3ヶ月も遅い中2の10月号で加入し、それでいて副部長になったのです。

言い訳に過ぎない

これらに今回の香音ちゃんの例も含めると、いずれも中2になってからの加入で、しかも一般的に不利とされる非オーデ(中村さんのみオーデ出身ですが芸能活動経験者)なのにも関わらず、しっかり部長・副部長になっています。

こうしてみると、「ニコプチ進級組は、ニコラ加入の時期が遅いから不利であり、部長になれないのも仕方ない論」は、単なる言い訳に過ぎないことが分かります。

まとめ

ということで、ここまでみてきたことをまとめます。第1に、部長になれるかどうかは世代内のレベル次第&ライバル次第。運に左右されるということ。

第2に、加入時期が中2と遅くても不利でない。人気と実力さえあれば、あとはライバル次第で、十分部長になることも可能であるということ。

以上に加え、新たに「編集部の推し」「読者人気」「ニコプチ実績」といった要素を加味しつつ、いったいニコラで莉那ちゃんはどこまでいけるか、いけそうか。次回、じっくり検討します。(中編につづく)