三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

香音ちゃん、2017年度ニコラ部長への道!

4つの逆境

f:id:GYOPI:20170318021839p:plain:rightニコラ2017年度の部長は香音ちゃん、副部長は清原果耶ちゃんでほぼ確定。

すでにニコ読の間では、すっかり評判となっているようですが、根拠は、本誌4月号にあった次号予告。

これまで、2人のコンビ名は「カヤカノン」で定着していたところ、ここに来てイキナリ「カノンカヤ」表記に変更されたことによります。

ということで、とりあえず香音ちゃんが部長に決定したという前提の下、ここに至るまで、香音ちゃんがはねのけて来た4つの逆境について、過去の部長さんのケースと比較しつつ見ていきます。

参考資料:ニコラ歴代部長

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逆境1:コンビ名の順番

カヤカノン。香音ちゃんがニコラ入りして間もなく、すでに2015年のうちから使われ始めた、果耶ちゃんと香音ちゃんのセットにした呼称です。

しかし、やがて大きな問題にぶち当たります。2014年度より、新たに"副部長"という役職が導入されて以降、部長&副部のコンビ名は、2014年度の「カリナツ」、2015年度の「ふうりほ」、2016年度の「みうりん」といったように、すべてが"部長⇒副部長"の順。

この点、もし香音ちゃんが将来的に部長になるとして、カヤカノンでは、肝心の部長が後ろということで、前例から外れてしまいます。そこで編集部はどうしたか?

カヤカノン⇒カノンカヤ

これまで編集部自身も使って、読者の間でもすっかり定着していたカヤカノンの呼称を、前例に倣って変更。部長が先に来る「カノンカヤ」に変更するという荒業を用いて解決したのです。

これには、「語呂が悪い」「言いにくい」「なじみがない」「14年度の花凜ちゃんみたいに『ン』は抜いて『カノカヤ』でいい」などなど、いまのところ評判はイマイチの模様。

とはいえ、編集部が不評を承知であえていじってきたということは、香音ちゃんを部長にという強い決意の表れでもあります。

こうして、カンの良いニコラの読者たちは、正式な発表から1ヶも前に「次期部長は香音ちゃん」と知ることが出来たわけです。

ピチレモンのコンビ名

ちなみに、エースのコンビ名についてピチレモンの場合はどうだったのでしょうか。ナンバーワンとナンバーツーの順番は?

この点、基本的にピチレは、どっちが先だの後だのと、全くこだわりはなく、とにかく語呂が良い方、言いやすい方、読者に定着している方にあっさり決めていました。

たとえば、ピチレ最後のエースコンビ「りこはる」。表紙回数も読者人気も圧倒的に上で、ニコラでいう"部長"的な位置づけであった福原遥ちゃんが後ろ。関根莉子ちゃんが先。

たとえば、ピチレ史上最強のエースコンビ「まなゆう」。こちらも、部長的位置づけの志田友美ちゃんが後ろ。江野沢愛美ちゃんが先といった具合になっていました。

逆境2:中2加入

逆境その2。香音ちゃんのニコラ加入は、ご存知の通り中2の夏。ニコプチの定期卒業が中2の春ですので、そこから直通で移籍しても、どうしてもこの時期になってしまいす。

となれば、ニコラで新しい部長が決定するのは新高1となる春ですので、そこまでの間にニコモとしての活動できる期間は、正味2年ないわけです。

歴代部長一覧の通り、過去の部長・副部長のほとんどが小6加入、もしくは中1加入である点、読者への浸透期間が1年以上も少ないのは致命的。

よって、ニコ読の間では「中2加入である香音ちゃんの部長就任は厳しい」といった意見も多く存在していました。

実は中2加入は遅くない?

しかし、改めて歴代部長一覧よく見てみると、中2加入で部長になったケースは、ゼロでないどころか、実は複数あることに気づくと思います。

なんとなく、中2の夏に加入した香音ちゃんが、時期的に最も遅いイメージでしたが、実際に1番遅かったのは、なんと中2の秋になって加入した中村里帆さん(副部長)。

その他、西内まりやさんも、香音ちゃんより1ヶ月遅い中2の8月号から加入しています。

ということで、たしかに香音ちゃんも遅いといえば遅いのですが、歴代部長(副部)には、それよりももっと遅い先輩がいたことも分かります。

逆境3:非オーデ

「非オーデは無理」「ニコモオーデ出身じゃなきゃ部長になれない」。これも、事前によく言われていたことです。

しかし、フタを開けてみれば、なんてことはありません。非オーデ香音ちゃんがみごと部長に当確。おまけに副部長までが非オーデ果耶ちゃんという。

では、これは異例なことなのでしょうか? 非オーデによる部長・副部長の独占は、前例のないことなのでしょうか?

非オーデは珍しくない?

たしかに、2010年度から2016年度までの7年間。ただ1人岡本夏美さんだけを除くと、残りの部長&副部長は全員がオーデ出身で固められています。

岡本さんの場合、休刊した旧ラブベリーからの移籍という特殊な加入経緯や、当時ちょうど大きなお仕事おはガールが決まり、事務所をあげて売り出し中だったりと、様々な事情があったりもしますが、それでも非オーデからの副部就任は、本人の人気と実力の賜物。その証拠に、ニコラ卒業後もセブンティーンに行き、女優としても活躍しています。

しかし、2009年度以前を見てみると、その様相は全く違っています。新垣結衣さんと並びニコラ出身の出世頭とされる西内さんはじめ、意外にも非オーデの方が多いのです。

このことは、決して部長枠がオーデ優先どころかオーデ独占というわけではなく、近年たまたまオーデ優勢だったというだけのこと。

ニコラの部長職は、そもそもが実力主義。オーデ出身だろうと、非オーデだろうと、売り上げに貢献できるその時々の人気モデルが部長になるのは自然なことなのです。

逆境4:ニコプチ出身

逆境その3に関連して「ニコプチ出身は無理」「プチ進級組から部長になったコは誰もいない」というのもありました。

実際、あの飯豊まりえさんでも、永野芽郁さんでも、部長はおろか副部長にすらなれなかった(飯豊さん時代は副部ナシ)というのは、たしかに気になるところ。

もしかして、妹誌であるニコプチ出身は部長にしない方針があるのではないか。「進級枠」という、ただでさえ優先的な加入経緯もあり、よくて副部長どまりなのではないか。

しかし、心配は無用でした。「ニコプチ出身NG」のジンクスを打ち破り、香音ちゃん、元プチモとして史上初。あっさり部長に就任です。

ということで繰り返しになりますが、やっぱり部長は実力主義。ニコプチ出身だろうと何だろうと、とにかく売り上げに貢献するその時々のトップが部長になるのは当然なのです。

まとめ

ということで、以上、香音ちゃんが部長になるために、乗り越えなければならなかった4つの大きな壁を振り返ってみました。

こうして、全ての関門を綺麗にクリアーし、みごと部長の座を射止めた香音ちゃん。もちろん、本人の努力と素質、そして何より、多くの読者の支持があってのこと。

たとえ非オーデでも、たとえニコプチ出身でも、たとえニコモ歴が短くても、たとえ前例がなくても、読者の声を大切にして、ホントに人気のあるコを部長にする。

これこそ、ニコラがナンバーワン中学生雑誌であり続ける秘訣であると同時に、休刊となったピチレに欠けていたところなのかもしれません。