三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

琴楓ちゃんの例にみる愛称が下の名前じゃないケース

ニックネームの基本

f:id:GYOPI:20170115021322p:plain:rightニコ☆プチにおいて、専属モデルのニックネームは、創刊以来ずっと"下の名前をカタカナ変換"が基本となっています。

それは、たとえ同じ読みのコが同時に存在してもお構いなし。具体的には、2015年から2016年にかけての松田望愛ちゃん&乃亜ちゃんの「ノア被り」や、2013年から2015年にかけての香音ちゃん&小出華苑ちゃんによる「カノン被り」。

古くは、卒業後ピチレモン移籍でおなじみの森高愛ちゃん&船橋さんの「アイ被り」。さらに創刊初期には伊藤夏帆さん&飯田花歩さんの「カホ被り」などがパッと思い浮かぶところです。

ニコラの場合

この点、姉妹誌であり、ニックネームの扱いも"下の名前をカタカナ変換が原則"で共通するニコラの場合、同時期に同名モデルが2人以上存在するときは、しっかり呼び分けされ、被らないようにしています。

現在でいうと、3人の「リンカ被り」が代表例。清水凜花さんが「みずりん」、久間田琳加さんが「リンカ」、そして藤本林花美愛さんが「リリ」といった具合。

妥協しない

そもそも、ファションページの写真の横、モデル名のところに、単に「ノア」と書かれても、顔を良く知った古参読者ならいざ知らず、新しい読者にとっては、いったいどっちのノアちゃんなのか、戸惑うことになってしまいかねません。

また、巻末の撮影日記の編集部コメントにおいて、同名モデルに言及する際は、いちいち名字をカッコ書きで加えて、「(伊藤)カホ」だの「(小出)カノン」だの「(松田)ノア」だのとしていました。

とにかくニコプチは、ニックネームに関しては創刊以来、たとえ何人被ろうと、どれだけ分かりにくかろうと、一切妥協しないのです。

稀少な例外は5件だけ

ただし、まもなく創刊から11年を迎えるという長いニコプチの歴史において、強情なまでに拘っている"下の名前カタカナ原則"が破られた非常に珍しいケースも、実は5件だけあったりします。

しかも、この5件中で4件までに共通するのが、当時それぞれ名前が被るコが他に誰もいないという点。

つまり、例外として特別なニックネームとなったのは、ほぼ完全に編集部のお遊びというか気まぐれ。もしくは事務所サイドによる強い要望といった理由であり、読者のために分かりやすくしようという意図は一切無かったことが伺えます。

気まぐれ4ケース

その4例の中で、最新のものといえば、もちろん現役の琴楓ちゃんで、愛称「こっちゃん」。

また、現エース黒坂莉那ちゃんの「クロちゃん」も、初登場こそ「リナ」でしたが、2号目から変更。

一方、創刊間もない2007年。今から10年前のことながら、けっこう有名なのが疋田英美さんのケース。疋田さんの場合、「ヒデ」で打ち切り。なぜか最後の「ミ」だけをカットしたニックネームとなります。

で、もう1例。意外と知られていないのがヴィクトリア・チャオさんのケース。下の名前はヴィクトリアですので、標準形ならこれをそのまま用いるべきところ、一般的な英語名の短縮形である「ヴィッキー」とされました。

唯一の呼び分けケース

残る最後の1つが、ニコプチ史上で唯一といえる呼び分けケースで、華苑ちゃんの「コイデ」。そもそも華苑ちゃんについては、最初に書いたとおり、2012年10月号の加入当初は「カノン」だったところ、半年後にオーデで香音ちゃんが新加入。

もちろん妥協しないニコプチは、そのまま両者カノンで押し通すだけでなく、これを逆手に取り「Wカノン」として売り出したりもしましたが、やがて香音ちゃんがエースになって、華苑ちゃんも表紙をやるなど、両者ともに登場が多くなり、さすがの編集部もギブアップ。

最終的には香音ちゃんを「カノン」、華苑ちゃんを「コイデ」と呼び分けることになりました。

まとめ

以上、名前の被りを端緒に、どれだけ被っても頑ななまでに、基本"下の名前カタカナ変換"にこだわるニコ☆プチのニックネームと、その例外5ケースについて、紹介してきました。

で、そこから見えてくるのは、過去11年のうち、たった5例しかないケースが、2017年の現役に2例も存在するのは何かのシグナルではないかということ。

今後、「クロちゃん」「こっちゃん」をキッカケに、一律の単純カタカナ系ニックネーム中心から、遊びのあるバラエティ豊かなニックネーム解禁となる日も案外近いのかもしれません。