◆ひとり表紙で
ニコラ2016年12月号は、ニコプチ卒業生である香音ちゃんのひとり表紙。
去年の7月号からニコラのモデルとなって、早1年半。自身3度目となる表紙は、ついにソロで登場となりました。
ということで、すっかり来年のニコラ部長の有力候補となった感のある香音ちゃんが、"ニコプチ出身は部長になれない"のジンクスに挑戦します。
◆部長になれない!?
ニコラのエースを意味する「部長」。これまで実は、ニコプチ出身からは、部長はおろか、副部長すら就任実績ゼロ。
ニコプチ卒業生を対象に、ニコラへの進級制度がスタートしたのが2008年度。その第1期生である伊藤夏帆さんが適格学年(高1)となった2010年度以降、毎年プチモ出身者がニコラ部長になるチャンスができたものの、現在まで7年間、1人も誕生していなかったりします。
こうして、ニコプチ出身は部長になれないというジンクスが語られるようになって久しいわけですが、まずは過去、どんなプチモ卒業生がニコラに行って、その厚い部長の壁に跳ね返されてきたか、検証します。
◆歴代ニコラ部長一覧
2010年度(伊藤夏帆) 部長:川口春奈 オ 2011年度(中島愛蘭) 部長:中山絵梨奈 オ 2012年度(七木奏音) 部長:古畑星夏 オ 2013年度(飯豊まりえ) 部長:藤麻理亜 オ 2014年度(澤田汐音) 部長:小山内花凜 オ 副部:岡本夏美 移 2015年度(永野芽郁) 部長:高嶋芙佳 オ 副部:中村里帆 オ 2016年度(無し) 部長:鈴木美羽 オ 副部:久間田琳加 オ 2017年度(香音) 部長:**** 副部:****
◆一覧表の見かた
上の一覧は、各年度ごとのニコラ部長・副部長をまとめたものです。年度の右のカッコ内には、同世代で部長になれなかったニコプチ出身者が入っています。
また、部長・副部長の名前の右の「オ」はニコラモデルオーディション出身。「移」は顔みせによる他誌移籍者となります。
◆飯豊さんで勝負
ニコプチからニコラに行けるのは、卒業生の中から毎年たった1人だけ。タテマエ上は、卒業世代のトップモデル、つまりはエースが進級することになっていますが、もちろん所属事務所や編集部の方針などなど、様々な大人の事情が絡みます。
1期の伊藤さん、2期の中島愛蘭さんは、進級制度がスタートしたばかりで、とりあえずは様子見。3期は西野実見さん&三吉彩花さんのツートップが、揃って直通でセブンティーン行きを決めたため、実質3番手の七木奏音さんでは歯が立たず。
で、勝負は第4期。ここで満を持して、正真正銘ニコプチのトップである飯豊まりえさんがニコラ行き。当然、初の「ニコプチ出身ニコラ部長誕生」が期待されたわけですが、惜しくも藤麻理亜さんに敗れてしまいます。
◆事務所優先
続く第5期の澤田汐音さん、そして第6期の永野芽郁さんは、いずれもスターダスト枠。
前者は田尻あやめちゃん(ライジング)、後者は阿部紗英さん(無所属)という絶対的エースを差し置いての進級であり、さすがにニコプチでトップになれなかったコにとって、ニコラ部長の座は遠かったといえそうです。
その後、1年の空白期間をおいて、いよいよ2017年度の部長争い。ニコプチ出身組の最後の切り札、香音ちゃんの登場です。
◆ニコプチ組が部長になれない理由
では、なぜこれまで、ニコプチ組から誰一人、部長になれなかったのでしょうか。そこには以下の3つの理由があると考えられます。
まず、第1にオーデ優位。ここでもう1度、上の部長一覧を見てださい。過去7年、部長&副部長は全部で10人いますが、そのうち実に9人がニコラのオーデ出身。
たしかに、裏口入学のような不透明感のある非オーデ(顔みせ)よりも、フツーの読者からオーデ合格をへて専属モデルとなったコに支持が集まるのは、当然といえば当然といえます。
◆よそ者感
第2は他誌色。上記の通り、ただでさえ非オーデ組は不利なのに、ニコプチ出身者には、さらに「プチモのコ」というレッテルが付いて回ります。
同じ非オーデでも、モデル活動のスタート地点がニコラなら「生え抜き扱い」でまだマシですが、中途半端に実績がある分、他誌色(ニコプチ色)が拭い切れず、なかなかよそ者感が消せないといったところでしょうか。
ただし、他誌移籍組ながら副部長になった岡本夏美さんは、唯一の例外ケース。旧ラブベリーの休刊により、急遽ニコラ入りしたわけですが、新天地でも、しっかり読者人気を獲得。副部長に就任しました。
さらに岡本さんは、ニコラ卒業後、セブンティーン行きも果たしている点、人気だけでなくモデルとしての適性も十分だったことが分かります。
◆浸透期間
そして第3が、浸透期間の短さ。これこそが、部長になるのを阻む最大のウィークポイントとされます。
そもそも、ニコプチの卒業は、一律で中2の6月号です。で、そこから間をおかず、最短でニコラに入っても、中2の7月号が初登場。
対して、オーデ組はどうか。ほとんどが中1、もしくは小6で合格して、さっそくその秋から初登場となります。(2014年以降、3年連続で合格者は全員が小6か中1)
つまり、ニコプチからの進級組は、通常のオーデ組と比べ、加入時期が1年、もしくは2年も遅くなってしまうのです。
もちろん、加入が遅ければ遅いほど、読者への浸透期間が短くなります。部長選考レースは、中3のうちに勝負が決まりますので、ニコプチ組にとって、猶予期間は1年半ほど。まさに致命的といえます。
◆結論
以上、ニコプチ出身者が部長になれない理由を並べ立ててきたわけですが、これらすべてをひっくり返し、部長になれるかもしれないのが、ニコプチ史上ナンバーワンの表紙回数を誇る最強プチモ、香音ちゃん。
だいたい、香音ちゃんでダメだったら、もはやニコプチ卒業生は、永遠にニコラ部長になれないのではないでしょうか。
ということで結論。2017年度ニコラ部長予想は、期待込みで香音ちゃんとして終わります。(⇒続編:次期部長は香音ちゃんと断言できる理由)