◆いつ入る?
6月号でニコプチを卒業した中2メンバーの中から、毎年1人だけがニコラへ移籍するパターンが定着して9年。
唯一の例外として、杉本愛莉鈴ちゃんや佐久間乃愛ちゃんたちの2014年卒業期を除いた8人が、以下の通り"ニコプチ⇒ニコラ"コースを歩んでいます。
では、ニコプチ卒業組は、それぞれいったい何月号から新しくニコラに入るのか。加入時期に一定のルールはあるのか。これまでの全8例を検証してみます。
◆ニコプチ⇒ニコラ
第1期(2008)伊藤夏帆 夏号卒 ⇒ 8月号加入 第2期(2009)中島愛蘭 6月号卒 ⇒ 7月号加入 第3期(2010)七木奏音 6月号卒 ⇒ 7月号加入 第4期(2011)飯豊まりえ 6月号卒 ⇒ 6月号加入 第5期(2012)澤田汐音 6月号卒 ⇒ 7月号加入 第6期(2013)永野芽郁 6月号卒 ⇒ 7月号加入 第7期(2014)該当者ナシ ---- 第8期(2015)香音 6月号卒 ⇒ 7月号加入 第8期(2016)涼凪 6月号卒 ⇒ 7月号加入
◆7月号加入で定着
今年の涼凪ちゃんが、さらには去年の香音ちゃんが、そろって7月号から加入しているように、今ではすっかり「ニコプチ卒業生がニコラに入るのは7月号」という認識が、読者の間で定着しているようです。
しかし実際は、上の一覧の通り、全てのケースが7月号加入というわけではないし、そもそものスタートは8月号だったりしました。
では、なぜ最終的に7月号が選ばれたのか。これまで、8月号だったり、6月号だったり、いくつかのケースが試された上で、7月号となったのか。必ず理由があるはずです。
◆早すぎ?
ニコプチを4月22日発売の6月号で卒業。そこから1ヶ月ちょっとの間を空けて、6月1日発売のニコラ7月号で、ニコモデビューというのが基本パターンとなっています。
もし、ニコラに6月号から加入するとなると、その発売日は5月1日ですので、ニコプチ卒業(4月22日)からわずか10日後には、ニコモになるということを意味します。
時期的には本屋さんでフツーに両誌売っているため、まさに専属モデルの掛け持ち状態となってしまうわけです。
◆遅すぎ?
一方、8月号加入はどうでしょう。これだと今度は、ニコプチ卒業から、2ヶ月と10日後。「大好きな○○ちゃんがニコラに行ったから、追いかけて自分もニコ読になる!」と思っても、新モデビューまでの間が空き過ぎて、タイミングを逃してしまいかねません。
やはり、卒業から1ヶ月10日となる7月号加入こそが、早すぎず、遅すぎず、一番しっくり来る時期といえるのではないでしょうか。
◆例外を検証
では、例外となった8月号加入と6月号加入を検証します。まずは、ニコプチ出身として、ニコラ行きを決めた初のケースである伊藤夏帆さん。
伊藤さんのニコラ初登場は、歴代で最も遅い8月号。一見、上記「遅すぎパターン」にも思えますが、よく見るとそのニコプチ卒業は2008年の夏号。
実は当時は、まだニコプチが年4回発行の季刊誌だった時代。そのため、ニコプチを卒業したのが夏号であり、発売日は5月22日。
つまり、5月22日に卒業し、7月1日発売の8月号でニコモになる。その間、1ヶ月と10日。まさに、今の「6月号卒業⇒7月号加入」と、全く変わらない間隔(かんかく)になっているのです。
◆最速加入ケース
では、もっとも早いニコラ加入となる飯豊まりえさんのケースはどうか。上の表の通り、なんと飯豊さんは、ニコラ6月号加入です。
つまり、ニコプチを6月号で卒業(4月22日)し、ニコラに6月号(5月1日)から加入する、唯一の中10日パターン。さてさて、このパターンは、果たして成功したのでしょうか。
◆胡散(うさん)くさい?
結論から言うと、失敗。その証拠に、以降、二度と同様の中10日移籍ケースは使われなくなり、基本7月号加入となっています。
ここで改めて撮影のスケジュールを整理すると、ニコプチ卒業号の撮影は3月の終わり。で、ニコラの6月号でデビューするなら、その撮影は、3月の終わりから4月のはじめ。つまり、ほぼ重なってしまうわけです。
100歩譲って、万一3月の終わりの時点で、ニコラの撮影が終わっていなくても、本人にはニコラ行き確定の知らせはもちろん、撮影のスケジュールは必ず入っています。
にも関わらず、飯豊さんのニコプチ卒業時の読者コメントはといえば、「もし今後どこかで見かけることがあったら」云々と、ニコラ行きを一言も出さず(解禁前なので出せず?)、なんとも白々しいものとなっています。
とにかく、こうしてお別れを惜しんだ読者が、そのわずか10日後にニコラ行きを知ったらどう思うか。わずか10日後には、しれっとニコモデビューしているのを見たら、読者はどう思うでしょうか。
◆まとめ
これこそが、「6月号卒業⇒6月号加入」の中10日移籍パターンが2度と使われなくなった理由といえます。
ということで、10日後もない。2ヶ月後でもない。まさに、卒業から1ヵ月後という、ちょうどいい時期に、新たにニコラデビューを果たす。
この「6月号卒業⇒7月号加入」こそが、両誌編集部の編み出した理想的な移籍スケジュールといえるのです。