◆移籍ルールと実例
いよいよ、今月22日発売のニコプチ6月号では、涼凪ちゃんや伊藤小春ちゃんたち新中2となる専属モデルの5人が一斉に卒業となります。
すると必然、注目が集まるのは、この中から誰がニコラに行くのか。それとも、誰も行けないのか。
ということで今日は、プチモ卒業生の行方予想を進める際に必要な予備知識編。そもそも、過去ニコプチからニコラ行きを達成したケースには、どんなルールがあって、それは全部で何件あったのか。改めて整理してみます。
◆2つのルート
ニコプチ専属モデルの卒業生、もしくは専属モデルの経験者が、その後ニコラのモデルとなったケースは、以下の通りこれまで全部で9例あります。
その内訳はというと、「1)卒業生正規ルート」と「2)事務所所属者標準ルート」の2通りで、それぞれの実例は7件と2件。
以下、この2つのコースの違いについて、具体的なモデル名を上げつつ解説していきます。
◆ニコラ行き全9例
2008年卒 伊藤夏帆(正規ルート) 2009年卒 中島愛蘭(正規ルート) 2010年卒 七木奏音(正規ルート) 泉はる(事務所オーデ) 2011年卒 飯豊まりえ(正規ルート) 2012年卒 澤田汐音(正規ルート) 黒崎レイナ(顔みせ) 2013年卒 永野芽郁(正規ルート) 2015年卒 香音(正規ルート)
◆正規ルート
卒業生正規ルートとは、プチモをその終点である中1の終わり(各年6月号)まで務め、卒業特集をへた上でニコプチを卒業。そこから間を置かずにニコラへ加入するケースです。
同ルートの第1期生となる伊藤夏帆さんを皮切りに、キッカリ毎年1人ずつ(2014年のみ例外)、同期の中から選び抜かれた最優秀プチモが、ニコラへ加入しています。
その具体的な方法としては、編集部での面接。ニコラ2012年6月号のニコモ名鑑において、モデル本人が加入経緯を説明しているので、ちょっと引用してみます。
◆面接は必須
飯豊まりえさんの場合、「ニコプチ卒業の時期に、ニコラ編集部に面接に行った」。七木奏音さんの場合も「ニコプチ卒業直後、ニコラの面接を受けた」。
ということで、マネージャーさんを伴いつつ、個人単位で編集部に出向き、面接審査を受けていることが分かります。
ニコプチ卒業生の同期代表に選ばれると、即ニコラ行き決定というわけではなく、とりあえずは審査として面接が行われているわけです。
とはいえ、過去7例を見るにつけ、全てのケースが特定の事務所からの採用となっている点、審査とはいえ、その面接は形ばかりのものであることもうかがえます。
◆標準ルート
一方、事務所所属者標準ルート。こちらは、ニコプチの専属経験が無い状態で事務所に所属する人が、ニコラのモデルになるための方法と全く一緒となります。ピチレモンでいうところの、いわゆる"非オーデ"。
具体的には、事務所オーデと顔みせ。前者は芸能事務所所属者だけを対象とした限定オーディションであり、後者は所属する事務所の仲介により、個人単位で編集部に出向き面接を行うもの。
ようするに、ニコプチ出身の特権を使わず、他の事務所所属者と全く同じ土俵の上で勝負し、専属の座を勝ち取るコースです。
◆ニコプチを卒業していないケース
そんなケースは、過去2例のみ。ニコプチ2016年4月号の「10周年企画」に卒業生としてコメントを寄せている泉はるさんと、ニコラ⇒セブンティーンコースの黒崎レイナさんだけとなっています。
で、この2人に共通するのは、正式にニコプチを卒業していないということ。事務所の方針か、本人の都合か、はたまた編集部から切られた(クビ)か。
とにかくニコプチのモデルを、終点となる中1まで続けず、途中で、それもかなり早い時期に離脱しているのです。
◆ニコプチとは無関係に
で、その後。泉さんは顔みせで、黒崎さんは事務所オーデで、それぞれニコプチ経験者としてではなく、事務所に所属する一人のタレントとして審査に合格し、ニコモになりました。
そんなわけで、ニコラに行っても、自身のニコプチ時代をアピールしたり、プロフィールにおいて実績として誇ったりは、一切していなかったようです。
◆正規組より実力アリ?
なお、ちょっと余談になりますが、2人についてもう1点共通するのは、ニコラ卒業後、さらに両者お姉さん雑誌へと進み、モデルとしてのキャリアを重ねているということです。
黒崎さんについてはすでに触れたとおり、セブンティーン専属モデルだし、泉さんはnon-no専属。
ハッキリ言って、タテマエ上"同期トップ"とされるものの、実は事務所の力関係が影響する正規コース組より活躍しているし、実は将来性も上といえるかもしれません。
◆まとめ
以上、ニコプチからニコラに行ったモデルさんの全てのケースを、2つのコースに分類して確認してきました。
とりあえず、今年の卒業生からのニコラ行きを予想する上では、過去10年で僅か2例しかない標準コースは無視。とにかく、確実に毎年1人の定期採用がある正規ルートに的を絞ることにします
ということで、次の三月の転校生は、具体的に今年の卒業生からのニコラ行きの予想特集となります。