三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

歌詞のネタ元探し

「アンブレラシュークリーム」って何?

今週発売となったすイガールのミニアルバムの1曲目にして、今年度のすイエんサーのエンディングテーマ曲である「アンブレラシュークリーム」。

タイトルからして不思議な感じですが、その歌詞もすごく面白くなっています。そこで、今日の三月の転校生では、同曲のタイトルの語源&歌詞分析をやってみたいと思います。

2つの対比

普通に聴いていても分かりますが、より注意深く、歌詞カードを読んでみると、この曲のテーマは「2つの言葉の対比」であることが見えてくると思います。

特に、すイエんサーの番組内容に直接関連する対比としては、タイトルの「アンブレラ」と「シュークリーム」はもちろん、「地球儀」と「プリン」、さらには「茶柱」と「アンモナイト」から、「ゾンビ」と「バースデーケーキ」まで、全部で4組があげられます。

では、一見すると、それぞれが全く関係ないように思える4組の言葉ですが、いったいどう番組の内容に関係しているのでしょうか?

歌詞のネタ元

その答えは案外単純で、ズバリ、過去に放送されたすイエんサーの各テーマの解決法・結論に見つけることができるのです。

ということで、以下は解答編となりますので、読み進める前に、とりあえず、それぞれのキーワード(対比)は、過去のどの回で出てきたものなのか、どんなテーマの解決法となっていたのか、各自「元ネタ」を想像してみてください。

「アンブレラ」と「シュークリーム」

まずは、曲のタイトルにもなっている最大のキーワードから。アンブレラ=傘であり、そのまま読むと「傘とシュークリーム」。実はこれ、2011年3月8日放送「ジャンボシュークリームの作り方」の回がネタ元となっています。

なかなか上手く特大のシュークリームが作れないすイガールたち。その解決法が、先生が部屋の中で突然に傘をさしたことをヒントに、「生地に、(傘のように)アルミ箔をかけて焼く」。ということで、この回の、この行動こそが、アンブレラシュークリームの語源となります。

「地球儀」と「プリン」

続いては、4組の中で最も分かりやすい、この対比。2012年10月9日放送「プリンをお皿に移す方法」の回は、関根莉子ちゃんが初登場となったわけですが、頭に「太陽のお面」をムリヤリ着けさせられて、プリンを手に持ち、1回転したということもあり、覚えている人も多いかと思います。

ということで、すイガールが「太陽」になりきり、プリンを「地球」に見立てたわけで、厳密には「地球儀」とは、ちょっと違う気もしますが、とりあえずこれが解答となります。

「バースデーケーキ」と「ゾンビ」

この意外な組み合わせの元ネタは何でしょうか? 一瞬、つい先日に放送のあった「指ずもう必勝法」の回を思い浮かべる人もいるかもしれません。あの、福原遥ちゃんたちが、ゾンビから逃げるやつ。しかも、ちゃんと後半には、田尻あやめちゃんの「お誕生日パーティー」もあったりしました。

とはいえ、この「ゾンビ出現」と「誕生会」の2つは、ヒントとしてはそれぞれ独立しており、直接に関係ありません。そもそも、収録日の時点では、すでに曲は完成していたはず。よって、この回がネタ元であると考えるには、無理があります。では、どの回か。

結論から言うと、このネタ元は、2011年5月24日放送「ロウソク吹き消し」の回となります。あの、星野悠月ちゃんたちが、バースデーケーキに立てられたロウソクを、一息で全部消すことに挑戦した回です。

で、もちろん途中でゾンビが登場し、すイガールが追いかけまわされるわけですが、これは、ゾンビから逃げ回ることで、息に二酸化炭素が増え、その結果、ロウソクが消えやすくなるというものでした。

アンモナイト」と「茶柱」

すイエんサーに詳しい人でも、この元ネタ探しが、たぶん最も難しかったのではないでしょうか。なんといっても、この茶柱ネタは、本編からではなく、番組内ミニコーナー「みんなのすイエんサー」からという。

ということで、2013年4月30日放送「ギョーザをはがす方法」の中であった、藤井千帆ちゃんが1人で視聴者宅に出向くロケ「茶柱を立てる方法」が元ネタとなります*1

ちなみに、このテーマの解答は、「アンモナイトが立っているのは、上半身が軽く、下半身が重いから」。となると、茶柱も同じように「下の部分を重くすればいい」というのものでした。

まとめ

以上、「アンブレラシュークリーム」の歌詞中に登場するキーワード4組の元ネタを、詳しく解説してみました。

なぜ、特定の回の、それこそ、シュークリームの回がタイトルにまで選ばれたのか。なぜ、目立たない茶柱の回があえて出てきたのか。いろいろ選考基準はナゾですが、とにかく、こういった歌詞の元ネタ・出所を理解したうえで、改めて曲を聞いてみると、よりいっそう楽しめると思います。

*1:実際は、AKBがロケを担当していた初期「すイエんサー」(2009年度)の本編にて、同テーマがありました。ようするに、今回のすイガール版は、焼き直しとなります