三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

表紙バトルの舞台裏

優乃ちゃん優勝のカラクリ

f:id:GYOPI:20170721032831g:plain:rightピチレモン4月号の表紙に、1月号で実施された企画「表紙選抜バトル」の優勝者として、大原優乃ちゃんが登場。見事、ピチモ歴10ヶ月にして、初表紙となりました。

久々の初表紙モデル誕生ということで、盛り上がる反面、一方で「どうして、バトル中間発表3位だった優乃ちゃんが、最後で一気に逆転できたんでしょうか?」「そんなにコーデ対決でポイントを稼いだんですか?」「そもそも、全員の最終的なポイントは?」「2位とは何点差?」といった疑問が、ピチ読の間で湧き上がっているのも事実です。

そこで今日の三月の転校生では、「表紙バトルの舞台裏」と題し、どうやって優乃ちゃんが優勝したか、その逆転のカラクリを検証してみます。

中間ポイントおさらい

まずは、今回の優勝発表を前にした、中間ポイントをおさらいしてみます。バトル第2回戦までを終え、最終戦コーデ対決を残した1月号の段階では、以下のポイントランキング表の通り、トップはダントツで五十嵐ありさちゃん。続く2位が優希美青ちゃん。そして、優乃ちゃんはトップと4ポイント差の3位につけていました。

1位 20P 五十嵐ありさ
2位 17P 優希美青
3位 16P 大原優乃
4位 15P 鶴嶋乃愛
5位 13P 上白石萌歌
5位 13P 小川涼


最終バトル「読者投票」で大逆転

そして、バトル最終戦の「コーデ対決」。これは、1月号の当該ページの写真を見て、読者が最も良いコーデだと思う候補者を選び、ネット&郵便ハガキで投票。その順位に応じて、ポイントが与えられるというものでした。

で、中間3位だった優乃ちゃんが、最終戦で、まさかまさかの4ポイント差をくつがえす大逆転を演じ、みごとに初表紙の座を勝ち取ったというのが、ここまでの経緯となります。

こうしてみると、とにかく、最終戦の読者投票で、優乃ちゃんが圧倒的な得票を得たことが分かるわけですが、では、どうやって、多くの読者からの支持を集め、逆転劇が可能となったのでしょうか。以下、その裏舞台に迫ります。

バトルの勝敗を決定づける最大の要因

今回のメンバー中で、ピチレ以外でも活躍している人は誰でしょうか? アイドル活動や女優活動、歌手活動などなど、ピチ読以外の層にアピールできる、一般知名度を持っているのは誰でしょうか?

さらにいえば、直接に自身のファンや、自身のグループのファンに訴えかけられる手段、たとえば公式サイトや個人ブログ、ツイッターなどの場を持っているのは誰でしょうか? この手段の有無、そして、利用の有無こそが、今回のバトルの勝者を決めた最大の要因となります。

これは大事なことですので、ちょっと長くなりますが、今回のバトルエにントリーした全員につき、1人ずつ検証していきます。

選挙活動の場が無いケース

まずは、鶴嶋乃愛ちゃん。正真正銘、オーデ一般応募出身。現在、ピチモ唯一の小学生で、ピチモ歴も10ヶ月。所属事務所オスカーの方針もあり、自身の公式ブログもツイッターもありません。唯一、ピチレモンネットの「HAPPYブログ」は書いていますが、ここで投票を呼び掛けることは、禁止だった模様。実際、同ブログでは、今回のメンバーの誰もが、バトルに関して触れていないことからも明らかです。

次は、東宝コンビの上白石萌歌ちゃん&小川涼ちゃん。こちらも、両者「女優」としてそこそこの知名度はありますが、東宝の方針として、個人ブログはやっておらず、直接ピチ読に自分の言葉を語れるのは、乃愛ちゃん同様「HAPPYブログ」のみという状況。

さらには、アリサちゃんも、同じく公式ブログはやっておらず、「HAPPYブログ」のみ。で、もちろん、読者投票受付期間中の更新は、ありませんでした。

余裕の美青ちゃん

では、去年、ツイッターで自身の表紙登場を事前に暴露しちゃったこともある、美青ちゃんは、どうでしょうか? 今回のバトルエントリー者の中で、最も知名度があることはもちろん、上記ツイッターの他、個人ブログも公式サイトも完備。そんな美青ちゃんが、本気で「選挙運動」していたら、おそらく1位になっていたことだと思います。

しかし今回、美青ちゃんは動きませんでした。なぜなら、美青ちゃんはすでに3回の表紙を経験済みで、次世代ピチモのエース候補といった位置にいます。そもそも今回のバトルにエントリーしていること自体、不思議なところ。

つまり、そんな美青ちゃんは、あえてバトルで優勝しなくとも、いつでも表紙になれる立場であり、とりたてて、ここで目いっぱい読者アピールを頑張る必要はなかったのです。

組織票の力

一方、優乃ちゃんの選挙活動。優乃ちゃんといえば、ピチモ卒業生重本ことりちゃんも所属する「Dream5」のメンバー。で、優乃ちゃんは、そのDream5の公式サイト上にあるブログにて、自身への投票を呼び掛けるという裏技を使いました。「清き一票を」といった感じで、ファンに対し、具体的に自身への投票をお願いしています。(⇒参考:ドリ5学園通信)

もちろん、ブログで投票の呼びかけ禁止というルールはないし、反則でもありません。それでも、今回のバトルは「AKB総選挙」のような単純な人気投票ではなく、あくまでもコーデ対決です。

その趣旨は、ピチ読が、ちゃんとピチレ本誌を買って、当該ページのコーデを実際に目で見た上で、最も上手に着こなしている子に投票する。これが、本来の投票のあるべき姿です。

とすると、自身の所属するグループの公式サイトで投票を呼び掛けるということは、自身のファンだけでなく、必ずしもピチ読でないDream5全体のファンを巻き込んだ選挙活動に他なりません。

つまり、ピチレモンを読んだことも買ったこともない、単なるDream5のファンが投票したことで、優乃ちゃんの票が上積みされ、最終的に逆転がなされたとみることができます。

乙女新党の排除

こうしてみると、投票の勝利のためには、ピチ読以外の層にファンを持つことがいかに有利かわかります。しかも、上手い具合(?)に、「組織票の多さ」としては優乃ちゃんの最大のライバルとなったであろう、乙女新党荒川ちかちゃんが、なぜか2回戦で予選落ちさせられてしまっています。

ここで仮定の話。もし、ちかちゃんが、ブログやツイッターを使い、新党ファンを総動員するような選挙活動していたら、どうだったでしょう。おそらくは、「アイドルグループ対決」として、それぞれのファンを巻き込んだ激しいトップ争いとなっていたのではないでしょうか。(それこそ、全くピチ読無視の状態ですが。。。)

読者投票の今後の課題

以上、ここまで見てくると、こういった読者投票については、やっぱり何かしらのルール、もしくは投票方法の厳密化が必要であるということがわかります。

そして、ズバリ今回のバトル企画の失敗は、ネット投票を用いたこと。ようするに、ピチ読じゃない人が、ピチレモンの表紙を決める投票に参加でき、かつ、実際に結果を左右できてしまったことです。

では、今後どうするか。もしバトルを定例の企画にしていくとするなら、「ピチ読であること」「1人1票」の原則が守られるべきです。

具多的には、ピチレとじ込みのアンケートはがきに「バトル投票記入欄」を作るなどして、投票者が、ちゃんとピチ読であることを確認できるような仕組みにすること。そうすることではじめて、参加者&読者、誰もが納得できる公正公平な投票となるのではないでしょうか。