三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ニコラ表紙予想の考え方

TNM期間中の表紙

f:id:GYOPI:20180919040214p:plain:rightニコラ12月号からスタートした次世代モたちによるバトル企画「Top of Nicola Model」は、来年6月号で最終的な結果が分かるという長期戦です。

前回の日記(連載第1回)で書いた通り、そんなTNMの優勝者への"物理的"なごほうびは、6月号の表紙になる権利なわけですが、では、バトル期間中の表紙はどうなるのでしょうか。

その間、参加者は表紙から除外されてしまうのでしょうか。TNMを考えるシリーズ連載、第2回目の今日は、実施期間中における表紙予想についてです。


制限される?

そもそも、TNM優勝者の特典が「表紙」であるなら、少なくともバトル参加者が、実施期間中である1月号から5月号にかけて、表紙になることはNGのはず。

なにしろ、6月号の表紙は勝者の特権なわけですから、まだ勝者になってもいないのに、ひとあし早く抜け駆けで表紙になってしまっては、企画の趣旨に反します。

よって、普通に考えると白井杏奈ちゃんや黒坂莉那ちゃんといった、すでに表紙を複数回経験している優勝候補すらも、バトル期間中は表紙おあずけこそ、正しい姿勢といえます。

大いなる矛盾

とはいえ、「参加者みんな結果が出るまで表紙禁止」は理想ではありますが、実際のところそれは100%無理な話。

理由は、中3以下の全モ22人が今回のTNMに参加しているわけで、もし上記NGルールを厳格に適用するなら、1月号から5月号まで(5月号は卒業生全員による表紙)、実に5カ月間もの表紙を、トレガル7人で回すことになってしまうからです。

なにより、新年度を控え、年間通じて最も多くの新しい読者が入って来るという大事な時期。次世代を担うイメモ候補、生徒会長候補が表紙になることは必然といえます。

これで解決!

では、この矛盾をどう解決・解釈したらいいのでしょうか。すると、ここで生きてくるのが、まさに連載第1回で導いた結論です。

改めて結論を確認すると「表紙は単なる勝者おひろめの手段に過ぎず、本当の特典はエース認定である」。

この論理を用いれば、たとえTNM期間中に参加者が表紙になったとしても、それはそれでまあそういうものかと、ある程度のところは納得してもらえるのではないでしょうか。

初表紙の扱い

ただし、これで万事解決というわけでもありません。ここでちょっと考えて見て下さい。

バトル期間中に、杏奈ちゃんや莉那ちゃん、若林真帆ちゃんらが表紙になるのはまだ許容範囲であるとしても、現時点時で表紙ゼロ。初表紙が期待されるコが表紙になった場合、読者の反応はどうでしょう。

具体的には、初表紙候補の筆頭として小林花南ちゃんや高田凛ちゃん、広瀬まのかちゃんといったあたりがあげられるわけですが、この中の誰かがパッと表紙になったとしたら…。

オモテ向き表紙を争っているわけで、そこはやはりどうしても「○○ちゃんはバトルに勝ってないのに」「なぜTNM期間中に」といった声が出てこないとも限りません。

編集部はどう出る?

思えば確かに、TNMがスタートした12月号の表紙は、川床明日香ちゃん&宮原響ちゃんという高1組。

さすがに、記念すべきステージ1の実施号では、参加者を表紙から外してきたわけですが、では今後はどうするつもりなのでしょうか。

ということで、TNM期間中、参加者のうち表紙経験者が表紙になるのは仕方ないとして、あえて初表紙まで出してくるのかどうなのか。編集部の判断が注目されます。

TNMが単なる表紙バトルでない理由

TNMのルール

f:id:GYOPI:20181122013531p:plain:rightニコラ12月号からスタートした、次世代モたちによる大型企画「Top of Nicola Model」。

これから半年にわたる長期戦によって、勝者が決定することになるわけですが、では、その勝者が手にするもとは何でしょう?

今日は、TNMについて考える短期集中連載の第1回。まずは、改めてTNMのルールについて読み解きます。


表紙バトル?

TNMについて、表向きは「表紙争奪企画」となっている通り、ニコ読さんたちも、表紙バトルとして理解している人が多いようです。

しかし、果たして単に2019年6月号の表紙を争うためだけに、こんな大がかりな企画が必要だったのでしょうか。

もっといえば、白井杏奈ちゃんや黒坂莉那ちゃんはじめ、TNMにエントリーした22人中、すでに6人が表紙経験者でもあるのです。

予定調和

この点、たしかに表紙未経験のコがバトルを勝ち抜いて、みごと初表紙となるなら、それはそれで意味はあるし、感動的でもあります。

ですが、おそらく勝つのは表紙経験者のうちの誰か。具体的には、3回経験している杏奈ちゃんか莉那ちゃん、もしくは若林真帆ちゃんといったところ。

であるなら、人気も実績もそこそこ十分のコが、あえて優勝特典として6月号の表紙になったとしても、新鮮味はもちろん、ありがたみもグッと薄くなるはずです。

勝者の特典

ここで改めて、12月号の10ページ「TNMルール紹介」を見て下さい。そこには、最終的な勝者への特典が記載されています。

最終ステージで読者投票1位~3位になった3人が6月号の表紙&特集をGET!

この一文を根拠に、TNMが表紙バトルと呼ばれるわけですが、より注目すべきは、10&11ページにかけて大きく書かれた、Top of Nicola Modelというタイトル文字の下にある説明文です。

次世代エースの座

そこには、単に表紙になれるという事実を1歩進めて、表紙になることの意味が書かれてます。

6月号の表紙には次世代のエースが選ばれる!
その座をかけて史上最強バトルが開幕!

ここでちょっと国語の問題です。上の文中、「その座」の"その"が指すのは何でしょう?

答えはもちろん「次世代のエース」の座です。やや紛らわしいですが、ここは断じて「表紙」の座ではありません。

ということで、ようやく今回のバトルの趣旨が見えてきたのではないでしょうか。

勝者はエース認定

杏奈ちゃんや莉那ちゃん、真帆といった表紙経験者はもちろん、いま最も初表紙が期待される高田凛ちゃんや小林花南ちゃんだって、来年になれば、いやでも表紙の機会は何回も回ってきます。

であれば、まさにバトル勝者の特典は、たった1度の記念表紙になることなんかではなくエース認定です。

それも、編集部が勝手に選んで祭り上げたエースではなく、読者みんなが投票で選んだという最強のお墨付き。

まさに、エース認定こそがメーンであり、その号の表紙になることは、単に次世代エースおひろめの手段。オマケにすぎないと考えるのが自然なのです。

ということで、TNMの趣旨が見えたところで、これを基に連載第2回となる次回は「TNM期間中の表紙予想の考え方」となります。

部数の推移にみるニコラのティーン誌No.1時代

ティーン誌トップ争い

f:id:GYOPI:20181119033804g:plain:rightちょうど去年の今ごろ、「ニコラがセブンティーンを逆転し、ついにティーン誌ナンバーワンの部数になった」というニュースが、大きな話題となりました。

これに伴い、各号ニコラの表紙1番上に入るキャッチフレーズも「中学生雑誌ナンバーワン!」から「No.1ティーン雑誌!」へと変更。現在に至ります。

では、あれから1年。その後のニコラとセブンティーンの部数の関係はどうなったのでしょうか。今日は、最新の印刷部数が先週発表されたので、これを機に両誌の部数の推移を確認します。



部数の推移(2016→2018)

f:id:GYOPI:20181120011954g:plain

f:id:GYOPI:20181119034132p:plain

グラフについて

上のグラフは、2016年から2018年の最新分まで、過去3年間におけるニコラ(赤色)とセブンティーン青色)の部数の推移を、四半期ごとにまとめたものです。

部数逆転ニュースの根拠となった日本ABC協会発表の"実売部数"は、なかなか一般には公開されないため、今回の数字はとりあえず、日本雑誌協会発表の"印刷部数"となっています。

なお、同じティーン誌分類として、ニコプチは10万1000部。ポップティーンは印刷部数の発表はありませんが、去年の実売ではセブンティーンより2万部以上少なくなっています。

分岐点

さて、どうでしょう。最初の逆転ニュースの通り、今回の元データとした印刷部数でみても、当然ですがこの通り。同様の結果となっています。

グラフにあるように、2017年まではセブンティーンの方がニコラを圧倒していたのに対し、今年に入ってから、その関係が見事に逆転したことが分かります。

ただし、分岐点は2018年の1~3月期と4~6月期の間であり、時期としては、実売データよりもちょっと遅くなっています。

ニコラの勝因

では、一連の逆転劇を成し遂げたニコラの勝因はなんだったのでしょうか。この点、やっぱりニコラの「安定性」には目を見張るものがあります。

なにしろ、グラフからもハッキリ見て取れるように、ニコラはここ数年、19万を下回ることは1度も無く、常に20万前後を維持。

加えて、2016年の後半以降はずっと、わずかながらではありますが、ジワジワと確実に上昇を続けているのです。

セブンティーンは?

対してセブンティーンはどうか。逆転の分岐点として先ほどあげた2018年の1~3月期から4~6月期にかけて、一気になんと3万部も減らしています。

しかも、今回発表された最新分の2018年7~9月期では、さらに7千500も減っていて、ついに18万台に突入。グラフの下降が止まらない状態となっています。

ライバル不在

ということで、ティーン誌ナンバーワンの座の逆転について、改めてその要因を考えてみると、単に通常運転しているだけのニコラに対し、勝手にセブンティーンがコケただけ。

今回の数字の勢いから見ても、両誌の部数の差は、おそらく今後ますます広がっていくはずです。

最大のライバル、ピチレモンの休刊から、早くもまる3年。もはや、同じ中学生雑誌としてのライバルは不在ですし、このままニコラの「ティーン誌ナンバーワン時代」はしばらく続いていきそうです。